1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09450309
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河合 潤 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60191996)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 晃生 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90026237)
朝木 善次郎 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90026005)
林 好一 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20283632)
|
Keywords | 工業分析 / 新現象 / X線分析 / 元素分析 |
Research Abstract |
帯電によるX線発生のための条件を明らかにすることを目的とし,真空度,試料電圧,試料物質,試料厚さ,初期電子の有無,についての研究を行った. 大気中で,針状電極より絶縁体表面に直流±3kVをかけたが,X線は発生しなかった.〜10^<-2>Torrの真空中で針状電極から絶縁体表面に直流電圧をかけた.-3kVの場合には,安定したX線が発生した.固体絶縁体を電極間から取り去ってもX線が発生することを確認した.3×10^<-5>Torrの真空度で絶縁体表面に直流±3kVをかけた場合,フラッドガンから熱電子を供給しない限り,X線は発生しなかったが,固体絶縁体を電極間から取り去った場合,フィラメントからの熱電子の供給を停止した後にも,X線が発生し続けることを発見した. 帯電によりX線を発生させるためには,真空度が最も重要なパラメータであることが分かった.10^<-2>Torr台の真空が最も適切であることがわかった.
|