1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09450310
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
今坂 藤太郎 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30127980)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平川 靖之 九州大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80238344)
金田 隆 九州大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20243909)
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Keywords | 光クロマトグラフィー / 輻射圧 / レーザー / 分離 / ビオチン / アビジン / 微粒子 |
Research Abstract |
ビタミンであるビオチンと、それと特異的に反応するタンパク質であるアビジンとの反応を取り上げ、その特異的反応をオプティカルクロマトグラフィーにより分子レベルで解析した。ポリスチレンビーズにビオチンを結合させ、アビジンとの反応により微粒子同士を結合させた後、オプティカルクロマトグラフィーで分離をした。ビオチンの固定化には側鎖の長さが異なるBiotin-OSuとBiotin-(AC_5)_2-Osuを用い、それらの反応活性の違いについても検討した。まずビオチンを結合させたビーズにアビジンを加え、攪拌しながら反応させ、この反応物を近赤外レーザーを用いたオプティカルクロマトグラフィーにより分離した。アビジン1分子は4つのサイトを持ち、1〜4分子のビオチンと反応することができる。従ってこの方法では、結合数の違いに基づきビーズを分離することによりビオチンの結合数を評価することができる。反応により生成した微粒子の分離の様子を表したヒストグラムにより、反応後に微粒子が4つの位置に分離されることがわかった。この反応は添加されたアビジンの濃度に大きく依存し、濃度が高くなるにつれて多くの結合を持つ微粒子が生成することがわかった。一方、側鎖の異なる2種類のビオチンについて比較を行ったところ、それらの活性に違いは認められなかった。さらに解離反応について検討し、pH=0.91(HCl)の条件下で解離反応が起こることが確認でき、本手法によりアビジンとビオチンの分子レベルでの反応活性の解析が可能であった。アビジンの検出下限濃度は1.0×10^<-12>Mであった。以上の結果から、オプティカルクロマトグラフィーは分析法としてだけでなく分子間相互作用の解析法として優れた手法であることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Shinichi Miki,Takashi kaneta,Totaro Imasaka: "Visualization of an immunolagical reaction between Single antigen and antibady molecules by optical Chromatography"Analytica Chimica Acta.. 404. 1-6 (2000)