1998 Fiscal Year Annual Research Report
無人飛行機による飛行実験における最適実験計画に関する研究
Project/Area Number |
09450370
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
桜井 晃 九州大学, 工学部, 教授 (80037952)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東野 伸一郎 九州大学, 工学部, 講師 (40243901)
|
Keywords | 飛行実験 / 無人飛行機 / 空力特性 / マヌーバ設計 |
Research Abstract |
1. 空力特性推定のための最適な飛行データ取得法についての研究 多数の変数が同時に変動する飛行実験データから,機体の空力特性を精度よく推定するためには,それらの変数間に発生する相関によって生じる多重共線性を排除しなければならない.この目的のために導入した「フライング・スティング」,すなわち既存の尾翼の後方に置いた第二の尾翼により操舵を行い,それによって発生する空気力を直接に測定して,補正する方法の効果と応用法について,理論的考察及びシミュレーションによる検討を継続して行った.その結果,飛行実験においても,風洞実験と同様に空力特性に寄与するパラメータの影響をひとつひとつ調べていくような実験方法が成立することを見いだした. 2. フライング・スティングを用いた飛行実験システムの構築 シミュレーション結果に基づき,フライング・スティングの設計を行うとともに,飛行実験の実施に向けて既存の飛行実験システムの改修を行った.すなわち,機体の幾何形状の精度確保と,海上における回収時の防水性確保の観点から,機体の一部(主に胴体等)をCFRP化し,機上コンピュータ及びセンサからなる機上システムをループの一部に挿入して、動作確認を行うことができるリアルタイムシミュレータを利用した機上システムの動作確認試験と,飛行実験実施上の問題点の洗い出しを行った. なお,これらの成果の一部は,第36回飛行機シンポジウム及び日本航空宇宙学会西部支部講演会(1998)において発表された.
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 東野 伸一郎,桜井 晃: "Flying Stingを用いた無人機の空力特性の推定法について" 第36回飛行機シンポジウム講演集. 201-204 (1998)
-
[Publications] 東野 伸一郎,檀浦 博昭,桜井 晃: "Flying Stingを用いた無人実験機の空力特性の推定" 平成10年度日本航空宇宙学会西部支部講演会講演集. 136-139 (1998)
-
[Publications] 満武 勝嗣,吉原 洋光,桜井 晃: "実機を結合したリアルタイムフライトシミュレータとその応用" 平成10年度日本航空宇宙学会西部支部講演会講演集. 140-143 (1998)