1999 Fiscal Year Annual Research Report
無人飛行機による飛行実験における最適実験計画に関する研究
Project/Area Number |
09450370
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
桜井 晃 九州大学, 工学研究科, 教授 (80037952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東野 伸一郎 九州大学, 工学研究科, 講師 (40243901)
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Keywords | 飛行実験 / 遠隔操縦実験機 / 空力特性 / マヌーバ設計 |
Research Abstract |
昨年までに改良された飛行実験システムにより飛行実験を行い,飛行データの取得を行った.PC/AT互換である超小型コンピュータであるPC104コンピュータシステムを利用した飛行実験データ収集装置により,安定した飛行データ収集が可能となった.また,縦の空気力のうち,揚力およびピッチングモーメントを取得することを目的として設計されたフライングスティングを実際に試作し,供試機体に取り付けて飛行実験を行った.その結果,揚力特性等についてほぼ妥当な結果が得られ,フライングスティングを利用した空力特性の推定法の妥当性が示された. 飛行実験マヌーバを正確に行わせたり,フライングスティングによる飛行実験を支援するための機上制御コンピュータシステムを,既存の飛行実験システムを基礎として開発した.開発されたシステムの検証のために,ハードウェア・イン・ザ・ループのリアルタイムシミュレータを開発し,地上における動作確認を行った.これらのソフトウェアにはリアルタイム性が要求されるため,オブジェクト指向プログラミングの概念に基くリアルタイムシステムを開発した.MS-DOSベースの「Hyper Box」,およびRT-Linuxベースの「Chantey」と呼ばれる2種類のシステムが開発された.Hyper Boxは,PC104コンピュータシステムを利用した機上システムのみならず,リアルタイムフライトシミュレータにおいて,機体の運動および搭載センサを模擬するコンピュータ内のソフトウェア開発においても利用した.
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[Publications] 桜井 晃: "群逐次近似法(GI)によるUAVの自動設計"日本航空宇宙学会30周年記念講演会(1999). 115-118 (1999)
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[Publications] 桜井 晃: "復元菱垣廻船帆走実験の計測システムについて"日本航空宇宙学会第13期西部支部講演会(1999)講演集,. 89-92 (1999)