2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09460014
|
Research Institution | IBARAKI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
原 弘道 茨城大学, 農学部, 助教授 (50007689)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
月橋 輝男 茨城大学, 農学部, 教授 (70007681)
松田 智明 茨城大学, 農学部, 教授 (50007788)
|
Keywords | クリ / 果実品質 / アミロプラスト |
Research Abstract |
本年度は予定された研究期間の最終年であり,過去3年間で得られた結果を整理し,とりまとめに必要な写真について再観察と品質に関わるいくつかの補助的実験を行った. 1.転流経路のうち渋皮維管束からフリースペースへの送り出し機構を解明するための観察をおこなったが,タンニンの多い組織なために超薄切片の製作が困難で十分な情報を得ることが出来なかった. 2.貯蔵,加熱過程における微細構造の変化と食味の関係ならびに,花粉親の影響を再検討した.平成12年度春期大会で発表した結果とほぼ同様の結果が得られた.花粉親ごとに100個体を分析したところ最大35%の変動が認められた.危険率5%の有意差は得られなかったが,実際栽培においては危険率10〜15%でも意味があるものと考えられる 3.結果枝の葉枚数をを制限し,果実品質に及ぼす影響を検討した.全摘葉と部分摘葉の処理を行ったがきゅう果の発育程度に顕著な差は認められなかった.しかし収穫時のアミロプラストの蓄積には差が認められ,摘葉程度が強いほど増殖像の多い細胞層が多かった.
|