2000 Fiscal Year Annual Research Report
ブルーベリー栽培における環境適応性と生産技術確立に関する基礎的研究
Project/Area Number |
09460020
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
伊藤 憲弘 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (30032569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 主門 島根大学, 生物資源科学部, 助手 (00284026)
浅尾 俊樹 島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (30252901)
植田 尚文 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (70032571)
藤本 順子 島根農業試験場, 園芸部果樹科, 主任研究員
小豆沢 斉 島根農業試験場, 専門技術員
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Keywords | ブルーベリー / 地域適応性 / 適性土壤 / 仕立て法 / 着果位置 / 収穫作業 / 手摘み収穫 / 振動収穫 |
Research Abstract |
1)栽培の現状-島根県には2市6町の13戸,栽培面積4.71haに導入されていた.品種はハイブッシュ24,ラビットアイ4種であった.全般に収量が低く,施肥,土壌改良が必要と考えられた. 2)地域適応性-ハイブッシュ,ラビットアイ共に当地域への栽培適性があった.しかし,根群の深度,酸素要求量,土壌条件などふまえた管理が必要である. 3)適正土壌-粘質土壌でも土壌PHを適正値4.3〜5.5に維持することが必要であった. 4)手摘み収穫作業-剪定程度が強いほど,低位置の着果が減少し,作業姿勢が改善された.仕立ては3本仕立てが着果位置収量のバランスが良く,作業能率が高く,作業負担も軽減された.また,着果位置を考慮した整枝,剪定によって,立位・膝立ち姿勢での収穫作業が増え,筋的負担が軽減される. 5)振動収穫-〇室内実験:振動発生器(試作)による果実脱離試験結果は,30mm×7.5Hzが最適であった。しかし,果梗付着率が幾分高い傾向にあった。 ○圃場試験:採果機(試作機)による結果枝単位での適性加振時間は10秒程度.適性加振位置は基部から長さ1/3程度の位置であった。振動の大きさは30mm×10.0(9.0〜10.5)Hzが適当であった。葉等の緩衝作用によって室内試験結果(7.5Hz)より幾分高い値を示したと考えられる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 山岸主門,伊藤憲弘: "ブルーベリーの振動収穫に関する基礎的研究(1)"農作業研究. 32(別1). 42-44 (1997)
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[Publications] 山岸主門,伊藤憲弘: "ブルーベリーの振動収穫に関する基礎的研究(2)"農作業研究. 33(別1). 129-130 (1998)
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[Publications] 栂野康行,藤本順子: "土壤の違いがブルーベリー品種の新梢生育と果実品質に及ぼす影響"農業生産技術管理学会誌. 5(別1). 7-8 (1998)
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[Publications] 藤本順子,栂野康行: "ブルーベリーのマンガン欠乏について"日本土壤肥料学会関西支部講演会要旨集. 17. (1998)
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[Publications] 山岸主門,伊藤憲弘: "ブルーベリーの剪定程度が手摘み収穫作業に及ぼす影響"農作業研究. 34(別1). 45-46 (1999)
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[Publications] 山岸主門,伊藤憲弘: "ブルーベリーの振動収穫に関する基礎的研究(3)"農作業研究. 34(別1). 47-48 (1999)