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1999 Fiscal Year Annual Research Report

消化管ホルモン分泌細胞の脂肪酸認識機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09460062
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

伏木 亨  京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (20135544)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 都築 巧  京都大学, 大学院・農学研究科, 助手 (50283651)
井上 和生  京都大学, 大学院・農学研究科, 助手 (80213148)
河田 照雄  京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10177701)
Keywords消化管ホルモン / 脂肪酸 / 消化管 / ホルモン分泌 / FAT
Research Abstract

消化管ホルモン分泌細胞をはじめ、小腸における脂肪酸の認識に何らかの分子が介在しているとすれば、脂肪酸と構造の類似した分子により細胞内への取り込みを抑制することができると考えた。小腸上皮細胞のモデルとして、ラット小腸由来の培養細胞株であるIEC-6を用い、まずIEC-6への[3H]オレイン酸の取り込みを測定した。脂肪酸の濃度を変化させて30秒間の取り込みを測定したところ、濃度の上昇に伴って増加し飽和に達した。短時間で濃度依存的な取り込みの飽和が認められることにより、細胞内への膜輸送の過程に律速となるような機構が存在すると考えられた。
次にオレイン酸と構造の類似した分子がIEC-6へのオレイン酸取り込みに与える影響について検討した。類似分子はオレイン酸の10倍の濃度でオレイン酸と同時に添加し、30秒間の取り込み量を測定した。
脂肪酸のカルボキシル基を水酸基に変換した脂肪族アルコール、及びカルボキシル基をメチル化したエステルで取り込みが約4割抑制され、この時炭素鎖の長さが阻害度に影響することも示された。またオレイン酸よりも炭素鎖の短い脂肪酸や酸性アミノ酸でも取り込み抑制が見られ、カルボキシル基の必要性も考えられた。以上のことから、オレイン酸と構造の類似した分子がオレイン酸の吸収を細胞内への膜輸送の過程で拮抗的に阻害していることが予想され、これよりIEC-6における脂肪酸の取り込みに細胞膜上に存在する何らかの分子が関与しており、その分子は脂肪酸の炭素鎖の長さ、あるいはカルボキシル基を認識していることが推察された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] M.Tsuruta et al.: "The orosensory recognition of long-chain fatty acids in rats"Physiology & Behavior. 66. 285-288 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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