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1997 Fiscal Year Annual Research Report

八放サンゴレクチンの構造と共生における役割

Research Project

Project/Area Number 09460096
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

神谷 久男  北里大学, 水産学部, 教授 (80011964)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小池 一彦  北里大学, 水産学部, 助手 (30265722)
神保 充  北里大学, 水産学部, 助手 (10291650)
村本 光二  東北大学, 農学部, 教授 (90157800)
Keywords八放サンゴ / レクチン / 共生藻 / アグルチニン
Research Abstract

沖縄本島周辺でおよそ20種類の八方サンゴ類を採集し、現地において直ちにウサギおよびウマ血球を用いて凝集活性を測定した。その結果、ほとんどの試料でいずれかの血球に対して凝集作用作用を示した。とくにSinularia属の1種とLobophytum属の2種がウサギとウマに対して強い活性を示した。糖阻害試験の結果からSinulariaはガラクトース、ラクトースなどのD-ガラクトシドのほかムチンなど糖タンパク質に対して結合性を示すこと、Lobophytum属では単糖類に対して結合性を示さず、糖タンパク質に結合性を示しことがわかった。Sinularia属に豊富な共生藻が認められたので、海水中で刺激し、共生藻を放出させて藻体を集め、凝集活性を調べた。その結果、八方サンゴ本体の抽出物に認められたと同様の性質を示すレクチンの存在を確認した。
その他の種類については試料採集直後に調製した抽出物ではかなりの程度の活性が認められるにも関わらず、凍結して持ち帰ったあとでは全く活性を示さなくなるものが多かった。また、レクチン活性のうち、ウサギに対する活性のみが消失するものがあるなど、レクチンはそれ自身かなり不安定なものであるか、容易に生体内リガンドと強固に結合するものと推測された。一方、全く凝集活性を示さないものがLobophytumやSarcophytonで認められ、八方サンゴにおけるレクチンの分布はさらに精査する必要があると思われた。Sinulariaの共生藻はSymbiodinium属と同定できたが、種の特定までには至っていない。また種々の方法により培養を試みているが、まだ成功していない。レクチンについては現在アフィニティークロマトグラフィーなどによる精製法の検討を進めている。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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