1997 Fiscal Year Annual Research Report
VFAによるGH分泌抑制機構の細胞生理学および分子生物学的解明
Project/Area Number |
09460122
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
加藤 和雄 東北大学, 農学部, 助教授 (60091831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩野 顕彦 東北大学, 農学部, 助手 (80156249)
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Keywords | 成長ホルモン / VFA / 分泌 |
Research Abstract |
ラットおよびヤギ培養下垂体細胞を用いて以下の結果を得た。 1. GH放出に及ぼすVFAの影響 (1)基礎GH放出に及ぼす影響 両動物の下垂体細胞からのGH放出は、酪酸(10mM)投与によって、持続的にかつ有意に低下した。 (2)GRF刺激GH放出に及ぼす影響 両動物の下垂体からのGH放出は、GRF(1nM)刺激によって有意に増大したが、VFA添加の影響は認められなかった。 以上の結果から、VFAは基礎放出を抑制するが、GRF刺激GH放出を抑制しないことが明らかとなった。 2. VFAの細胞膜Ca電流に及ぼす影響 (1)脱分極刺激による内向きCa電流の特徴 パッチ・クランプ法により、細胞内電位を-60mVに固定して、脱分極性の刺激を加えると、内向きのCa電流が繰り返し観察できた。この電流は、フグ毒の添加では影響されないが、L型のCaチャネル阻害剤であるニフェジピン添加で消失した。 (2)脱分極刺激による内向きCa電流に及ぼす脂肪酸の影響 脂肪酸は、脱分極刺激による内向きCa電流を有意に抑制した。 以上の結果は、VFAがCaチャネルを阻害する可能性を示唆している。
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