1999 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠子宮におけるサイトカインの役割に関する生殖免疫学的研究
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09460141
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
木曽 康郎 山口大学, 農学部, 教授 (10142374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 利也 大阪府立大学, 農学部, 助手 (00169111)
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Keywords | 子宮NK細胞 / 顆粒性間膜腺細胞 / TGF-β / 着床遅延 / Fas / IL-15 / IL-2レセプターβ鎖 / TgE26 |
Research Abstract |
マウスの着床・胎盤形成過程において、顆粒性間膜腺細胞と呼ばれる子宮NK細胞が有意に出現し、血管新生・構築を通して胎盤形成や胎子発育に重要な役割を持つ。今回の子宮NK細胞とサイトカインの関連に関する一連の実験から、以下のことが分かった。 (1)胎盤形成期に子宮NK細胞はTGF-βを分泌し、前年度明らかにしたEGFの分泌と合わせて、子宮NK細胞が栄養膜の分化増殖に関わっていることが分かった。(2)着床遅延マウスを使って、妊娠初期での子宮NK細胞の分化はプロジェステロンによって促進された。その分化に着床現象そのものは必ずしも必要でないことが分かった。(3)日本産野生マウス分娩後の子宮における成熟型子宮NK細胞の存在は本マウスでの子宮NK細胞がFasを発現しないことによることが分かった。(4)子宮NK細胞欠損マウスTgE26では、間膜腺と基底脱落膜内の放射状動脈の分岐が不完全で、特に胎盤形成期での蛇行や迂曲が見られず、血管内皮の肥厚が見られた。このため、局所での高血圧が起こり、流産が誘起されたものと示唆された。(5)IL-2ノックアウトマウスでも子宮NK細胞が分化したことから、IL-2Rβ鎖を機能的レセプターとして使うIL-15も分化因子として考えられた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.Kiso 他3名: "A study of uNK cells in pregnant IL-2Rβchain overexpressed transgenic mice."J.Reprod.Immunol.. (in press) (2000)
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[Publications] T.Mizuno 他8名: "Role of hypothermia induced by tumor necrosis factor on apoptosis and function of inflammatory neutrophils in mice."Am.J.Physiol.. 278. R157-R165 (2000)
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[Publications] K.Kusakabe 他3名: "Cell death of uNK cells in murine placenta during placentation and preterm periods"J.Vet.Med.Sci.. 61. 1093-1100 (1999)
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[Publications] K.Kusakabe 他5名: "Uterine NK cells produce epidermal growth factor in the murine pregnant uterus."J.Vet.Med.Sci.. 61. 947-949 (1999)
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[Publications] Y.Kiso 他4名: "The biology of uterine NK cells at the teto-maternal interface during successful pregnancy."The 2nd Symposium by Organized Research Combination System.. 7 (1999)
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[Publications] 木曽康郎 他1名: "子宮NK細胞と妊娠"産婦人科の実際. 48. 803-810 (1999)