1997 Fiscal Year Annual Research Report
ライフスタイル、危険因子、循環器病・がんの長期間監視
Project/Area Number |
09470110
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田中 平三 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70047215)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 徹爾 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (70282770)
中山 健夫 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (70217933)
|
Keywords | 疫学 / 脳卒中 / 虚血性心疾患 / 食事摂取量 / 身体活動 |
Research Abstract |
新潟県新発田市A、I、Y、M地区の40歳以上の住民を対象にして、疫学調査を実施した。全住民の約1/3にあたる男性1,114名、女性1,939名、合計3,053名が調査を受けた。 循環器疾患危険因子のうち血圧の平均値は、前回(5年前)と比べて横ばい状態である。血清総コレステロール値は、上昇傾向にあるが、なおも全国平均値(循環器疾患基礎調査成績)よりも低いようである。眼底検査異常者率(K-WII以上)は、低く、心電図所見異常者率よりもかなり低かった。肥満者の頻度は横ばい状態であった。 食事調査は、無作為抽出標本で実施したが、現在、データベース化を行いつつある。身体活動では、高齢者が運動習慣を持つようになってきたが、比較的若い世代では少ない。 登録制度に基づいて、脳卒中罹患率を検討してみると、脳出血、穿通枝系脳梗塞の減少傾向が顕著で、皮質枝系脳血栓は若干の増加を示した。脳塞栓は高齢者で増加していた。心筋梗塞の増加は認められなかった。 今後、2年間で、受検率をできるだけ高くし、現時点における、実態を明らかにし、過去20年間の成績と比較する予定である。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] MM Zaman、田中平三、他: "Association of apolipoprotein genetic polymorphisms with plasma cholesterol in a Japanese rural population." Arterioscler Thromb Vas Biol. 17・12. 3495-3504 (1997)
-
[Publications] 田中平三、他: "栄養疫学における総エネルギー摂取量に対する解釈と取り扱い方" 日本栄養・食糧学会誌. 50・4. 316-320 (1997)
-
[Publications] 吉池信男、田中平三、他: "Quality control for blood pressure measurement in population studies." J Clin Epidemiol. 50・10. 1169-1173 (1997)
-
[Publications] 中山健夫、田中平三、他: "A 15.5-year follow-up study of stroke in a Japanese provincial city" Stroke. 28・1. 45-52 (1997)
-
[Publications] 清野富久江、田中平三、他: "Dietary lipids and incidence of cerebral infarction in a Japanese rural community" J Nutr Sci Vitaminol. 43・1. 83-99 (1997)
-
[Publications] MM Zaman、田中平三、他: "Socio-economic deprivation associated with acute rheumatic fever. A hospital-based case-control study in Bangladesh" Pediatric and Perinatal Epidemiol. 11. 322-332 (1997)
-
[Publications] 田中平三、他: "Oxford Textbook of Public Health.Vol.3" Oxford Univ.Press, 1651頁 (1997)
-
[Publications] 田中平三、他: "栄養所要量・基準値と食生活ガイドライン" 建帛社, 308頁 (1997)