1997 Fiscal Year Annual Research Report
職域集団内の健康状態の格差を規定する社会心理学的メカニズムに関する研究
Project/Area Number |
09470113
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
多田羅 浩三 大阪大学, 医学部, 教授 (20107022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 茂樹 大阪大学, 医学部, 助手 (00273673)
高鳥毛 敏雄 大阪大学, 医学部, 助手 (20206775)
中西 範幸 大阪大学, 医学部, 講師 (90207829)
新庄 文明 大阪大学, 医学部, 講師 (30154389)
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Keywords | 職域集団 / 疫学的研究 / 保健行動 / 社会心理学的要因 / ストレス |
Research Abstract |
宝塚市職員1.650人を対象として英国のWhitehall II studyに準じた検診及び問診を行った。 1.検診 宝塚市立健康センターにおいて身体計測検査(身長、体重、ウエスト、ヒップ)、血圧測定(5分間安静後ランダムゼロ血圧計にて2回測定)、心電図検査(ミネソタコードで判定)、血液検査(血清総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、空腹時血糖、HbAlc、フィブリノーゲン)を行った。血液検査では20人に1人の割合で2倍量の血液検体を採取し、1検体をブラインドの検体として検査機関に測定させて精度を確認した。また同様に20人に1人の割合で2〜4週間後に再度上記の全検査を行い、個人内の再現性を検討した。本再検査時にはビタミンC・E、ベータカロチンの測定も行った。最終的な受診率は9割を超えた。 2.問診 Whitehall II studyの問診票を日本語に翻訳後、その日本語版を英語に再翻訳することにより原文と比較性を保つ問診票を作成した。項目は基本問診(性、年齢、職種、職位、配偶関係住居の部屋数等)、身体状況問診(SF-36、現疾患、受療状況、既往歴等)、保健行動問診(喫煙、飲酒、運動)、社会心理学的問診(ストレス、ソーシャルサポート、ソーシャルネットワーク、タイプA行動性格等)とした。平成10年2月に実施し、7割強の回収率を得た。 3.今後の計画 まず平成9年度に行った上記の検診、問診の分析を行う。同時に平成10年度は栄養摂取に関する問診を行う。さらに、平成10年度の成人病検診の機械を利用し、過去1年間の病欠日数、疾病罹患の有無を調査し、今後5年間の追跡調査のシステムを完成させる。
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