1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09470114
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
多田 學 島根医科大学, 医学部, 教授 (80127521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 宏紀 島根医科大学, 医学部, 助手 (80293033)
神田 秀幸 島根医科大学, 医学部, 助手 (80294370)
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Keywords | 痴呆予防 / 脳活性化 |
Research Abstract |
平成11年度、町内の中心部に近いモデル地域での右脳活性化教室を開催した。痴呆予防教室は年間12回開催し、毎回の教室参加者は約25人であったが、この地区での継続して参加者した人は20名前後であった。平均年齢は、男性71.8歳、女性76.8歳であり、そのうち女性の参加者が70%強であった。毎回の教室内容は、集合後約20分間のウォーキング後、安静状態を経過したのち、全員に対して血圧測定、問診による健康状態の把握を実施した。その後、脳の生理や活性化についての講話と、それらに対する質問形式の時間をもった。全体で約1時間30分を必要とした。ついで10分間の休憩を実際に作られた間食モデルの試食会を実施すると共に、その作り方や栄養バランスの説明を行った。最後に、絵手紙づくりやうちわづくりなど、各回において一般的な趣味を兼ねた手芸作品作りを実施した。教室の終わりには、出席者が若い頃に口ずさんだことのある歌を、皆が手話を演じながらの歌の斉唱で、教室は終了した。また、教室参加への往復は、徒歩によることを原則とした。 本年の教室参加者、1回を含めると42名であり、全回参加者は17名であった。その17名に対して「かなひろいテスト」を実施した結果は、1年間の月日の後であったが、約65%の人に改善が見られ、維持23%、悪化12%であった。過去2年間他のモデル地域の改善率が約30%であるのに対して、本年のモデル地域での右脳活性化率は高率であったのが特徴である。
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