2000 Fiscal Year Annual Research Report
小児期における末梢循環機能の加齢変化と血清性状およびライフスタイルの関連
Project/Area Number |
09470121
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Research Institution | Nursing College,Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
有田 幹雄 和歌山県立医科大学看護短期大学部, 教授 (40168018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (70264877)
宮下 和久 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50124889)
中井 國雄 和歌山県立医科大学看護短期大学部, 教授 (20180234)
坂本 元子 和洋女子大学, 教授 (70049980)
後和 美朝 大阪国際女子大学, 人間科学部, 講師 (40248050)
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Keywords | 小児期 / 末梢循環機能 / 加齢変化 / 血圧 / 加速度脈波 / 血清脂質 / 食品摂取量 / 運動量 |
Research Abstract |
小学校4年生から高校3年生までの小児期の末梢循環動態の年齢変化を横断的ならびに半縦断的に追跡するとともに、対象者の血清脂質と照合し、高脂血症の疑いのある者のなかに軽症ではあるが加速度脈波に動脈硬化性変化の初期病態としての変化があることを明らかにすることを主目的として、4年間継続して、末梢循環動態と栄養摂取状況、運動量および生活状況を追跡調査することにした。本年度はその最終年度である。 本年度の調査対象者は、地域特性の異なる兵庫県西宮市および明石市の小、中、高校生、ならびに、和歌山市の高校生で、本人および保護者の承諾のもとに、本年度の調査に協力の得られたのは、小学生57名、中学生223名、高校生202名の総計482名であった。このうち、3年以上連続調査できたのは170名であった。 本年度の調査結果をみると、昨年同様ほとんどの対象者は、各検査項目で正常範囲にあったが、一部の対象者に、ごく初期の動脈硬化性の変化を疑わせる加速度脈波の波形がみられ、それらの対象者に血清脂質の高い者の多い傾向が見られた。また、体位変換に伴う脈拍と指尖血圧の変化から、中学、高校生を中心に多くみられる起立性調節障害(OD)の発生の疑いのある者を鋭敏に捕捉できることが明らかになった。さらに、身体活動量が1日1000kcal以上の非常に大きい高校生では、血管運動反射がとくに鋭敏であったが、血清生化学的検査の結果では、筋障害に由来すると考えられるCPKの異常な高値が認められた。
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[Publications] 蓬臺記久子: "中・高校生におけるAPGの年齢変化"第26回加速度脈波・脈波研究会講演論文集. 43-48 (1998)
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[Publications] 蓬臺記久子: "末梢循環動態と血清脂質との関連-高校生からの検討-"学校保健研究. 40(Suppl). 378-379 (1998)
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[Publications] 蓬臺記久子: "中学生における起立試験時の血圧変動について"日本衛生学雑誌. 54・1. 328 (1999)
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[Publications] 有田幹雄: "小学、中学、高校生における血清レプチン濃度と血圧との関係"第22回日本高血圧学会. (1999)
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[Publications] 五十嵐裕子: "中学生の生活習慣確立に向けての指導の試み"学校保健研究. 41(Suppl). 380-381 (1999)
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[Publications] 神谷和世: "学童期の血清レプチンと、肥満、血圧、黄体ホルモンとの関係"日本衛生学雑誌. 55・1. 389 (2000)
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[Publications] 宮井信行: "思春期における加速度脈波の年齢変化とその変化に影響を及ぼす要因の検討"第19回日本思春期学会総会学術集会. (2000)
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[Publications] 神谷和世: "発育期における血清レプチンの年齢変化"第19回日本思春期学会学術集会. (2000)
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[Publications] 有田幹雄: "学童期の男女の血清レプチンと体格指数、総消費エネルギーとの関係"公衆衛生学雑誌. 47・11. 526 (2000)
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[Publications] 宮井信行: "若年者における加速度脈波の波形パターンの検討"学校保健研究. 42(Suppl). 216-217 (2000)
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[Publications] 五十嵐裕子: "中学生の生活習慣確立に向けての指導試み(その2)"学校保健研究. 42(Suppl). 540-541 (2000)
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[Publications] 神谷和世: "学童期における血清レプチンの加齢変化"学校保健研究. 42(Suppl). 204-205 (2000)