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1997 Fiscal Year Annual Research Report

follistatin様構造をもつ新規EGF様蛋白質の消化管粘膜における役割

Research Project

Project/Area Number 09470139
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

坂本 長逸  日本医科大学, 医学部, 教授 (30196092)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤盛 孝博  獨協医科大学, 医学部, 教授 (30095385)
KeywordsEGF / follistatin / 胃粘膜上皮細胞
Research Abstract

私達は新規遺伝子を仮にTRと命名している。TRcDNAをCOS7細胞に一過性に導入すると、その培養液上清にTR蛋白の放出がwestern blotにて観察された。放出された蛋白質の分子量45kDaから、TRは膜貫通領域からN端で分解を受け細胞外に放出されるものと思われる。TRには糖鎖付着部位が想定されたのでレクチンカラムを用いてTR蛋白質の精製を試みたところ、COS7培養液上清中のTRはConAアガロースに吸着され、溶出が可能であった。大腸菌にて作製したGST-TRのEGFドメイン、follistatinドメインに対するモノクローナル抗体を用いて更にTRの精製を試みた。ConA溶出液をEGFドメインに対するモノクローナル抗体2H11で精製すると、約39kDaのTR蛋白質が抗体カラムを通過し、45kDaのTR蛋白質が2H11カラムから溶出された。一方、follistatinドメインに対するモノクローナル抗体2H8を用いると、39kDa,45kDaの2種類のサイズのTR蛋白質がこの抗体カラムから溶出されることから、TRはEGFドメインとfollistatinドメインの間でも分解されることが示唆された。このことを確認するため、TRcDNAのfollistatinドメインからなるcDNA、及びfollistatinドメイン+EGFドメインからなるcDNAをCOS7細胞に一過性に導入したところ、培養液上清にそれぞれ39kDa,39kDa+45kDaのTR蛋白質が放出されたことからTRはfollistatinドメインとEGFドメインの間で蛋白分解を受けることが確認された。TR発現COS7細胞培養液上清のConAカラム、抗体カラム溶出液を用いて各種細胞に対するDNA合成能を検討したところ、EGFドメインの有無に関わらず、TRはMKN-1胃癌細胞株のDNA合成能を抑制する一方、ミンク肺上皮細胞(Mv1Lu)のDNA合成を刺激した。これら部分精製TRはMKL-1胃癌細胞、Mv1Luミンク肺上皮細胞のMAPkinase活性を刺激したが、erbB2リン酸化は刺激しなかった。そこで更にTRの精製を進め、ConAカラム、抗体カラム溶出液をイオン交換カラムを用いて精製した。TRはMonoQカラムにて溶出されたが、溶出液のMKN-1胃癌細胞株、Mv1Luミンク肺上皮細胞のDNA合成能はwestern blotで観察されるTR蛋白質のピークに一致せず、TRの観察されないフラクションにおいてもDNA合成能が観察された。私達は更にTRの精製を進め、精製TRがこれら細胞のDNA合成を刺激するか検討中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Wada K: "gastric cpilhelial cells secrele a PPGF-like peptide,apotent mitogen for human gastric fibroblasts" Proc Sor Exp Biol Med. 217. 109-115 (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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