1998 Fiscal Year Annual Research Report
心筋炎における炎症惹起エピトープ決定とアポトーシスの解析および合成ペプチド療法
Project/Area Number |
09470164
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岸本 千晴 京都大学, 医学研究科, 助手 (70169845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今中 恭子 (吉田 恭子) 三重大学, 医学部, 講師 (00242967)
保富 康宏 三重大学, 医学部, 助教授 (90281724)
栗林 景容 三重大学, 医学部, 教授 (10064578)
落合 宏 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (30018692)
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Keywords | ウイルス性心筋炎 / 拡張型心筋症 / コクサッキーB3ウイルス / アポトーシス / エピトープ / ペプチド療法 |
Research Abstract |
マウスコクサッキーB3ウイルス性心筋炎の、拡張型心筋症動物モデルでは、その背景に免疫学的異常が関与する。すなわちウイルス性感受性は個体の持つ遺伝学的背景によるところが大であること、次に重症度に密着に関係するのはT細胞(特に幼弱型)であることなどである。一方、現在コクサッキーB3ウイルスには、心筋炎惹起型(CB3M)と心筋炎非惹起型(CB3M)が存在し、蛋白レベルでは27Kdのスーパー抗原関連部分に差異が存在することを証明している。 前年度はウイルスゲノムの解析を行った。感染vero細胞から2種のウイルス粒子を精製し、これよりウイルスRNAを単離した。上記ウイルス蛋白解析から違いが推定されるウイルス蛋白質ゲノムにまず着目し、これらゲノムのcDNAをPCRを用いて作成、このとき既知のCB3塩基配列をを参考にして数種のプライマーを合成、cDNAの塩基配列を決定した。現在我々当研究チームは、その塩基およびアミノ酸配列の差を分析し7ヶ所の変異を認めた。(第45回日本ウイルス学会報告)。また、いわゆるScidマウスでのCB30とCB3Mを用いた自己免疫性心筋炎のモデルも開発した(第20回心筋代謝研究会報告)。次に、in vivoでの炎症性サイトカイン誘導性などの異なる性質を、CB3MとCB30の配列より明らかにしてT cell receptorをブロックする合成ペプチド療法の有効性を確立するとともに、Scidマウスでのウイルス性心筋炎後の自己免疫性機序がほぼ解明できた。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Kishimoto C,Kitazawa M,I Hiraoka Y,Takada H.: "Extracellular matrix remodeing in coxsackievirus B3myocarditis" Clin Immunol & Immunopathol. 85. 47-55 (1997)
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[Publications] Kishimoto C,Kuroki Y,Kurokawa M,Ochiai H.: "Lymphokine activated killer cells in murine coxsackievirus B3 myocarditis" Basic Res in Cardiol. 92. 4022-4029 (1997)
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[Publications] Kishimoto C.: "Intravenous IgG: Supertherapy for myocarditis and acute DCM." Circulation. 99. 975 (1999)
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[Publications] kishimoto C,Kitazawa M,Hiraoka Y,Takada H.: "Interstitial fibrin-fibronectin deposition with T cell infiltrates precedes fibrosis in murin viral myocarditis" Int J Exp Pathol. (in press).
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[Publications] Kishimoto C,Kawamata H,Sakai S.Shinohara H.et al.: "Enhanced production of MIP-2 by in vitro and in vivo infections with encephalomyo-carditis virus.and modulation of myocarditis with an antibody against MIP-2" Circulation. (in press).
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[Publications] Kishimoto C,Takada H,Kawamata H.Umatake M.et al.: "Immunoglobulin-treatment suppresses murine myocarditis by the reduction of inflammatorv cvtokines" Circulation. (in press).
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[Publications] 岸本千晴: "ガンマグロブリンの心筋炎に対する効果 特集:川崎病" Prog.Med 第22回近畿川崎病研究会, 1577-1581 (1988)
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[Publications] 岸本千晴、神谷元、今中、吉田恭子、落合宏、他: "コクサッキーB3ウイルス性心筋炎における心筋炎惹起エピトープの検索" 心筋の構造と代謝, 253-257 (1998)