1999 Fiscal Year Annual Research Report
連鎖解析による遺伝性対側性色素異常症の原因遺伝子染色体座位の決定
Project/Area Number |
09470188
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
富田 靖 名古屋大学, 医学部, 教授 (70108512)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 聖 名古屋大学, 医学部, 講師 (60260593)
宮村 佳典 名古屋大学, 医学部, 助手 (50272034)
|
Keywords | 遺伝性対側性色素異常症 / 連鎖解析 / 常染色体優性遺伝 |
Research Abstract |
遺伝性対側性色素異常症(Dyschromatosis Symmetrica Hereditaria)は、手背、足背等、四肢末梢部に粟粒大または半米粒大の色素斑及び、網状または斑状の脱色素斑が混在する臨床症状を呈する遺伝病である。遺伝様式は浸透率ほぼ100%の常染色体優性遺伝であることが分かっているが、原因は不明で有効な治療法も無い。本研究では、DSH原因遺伝子の座位を決定するため連鎖解析を行い、将来的には病因遺伝子を同定することを目的としている。 本症を持つ家系、つまり秋田23人、岩手49人、青森32人、北海道9人の4家系について解析を進めた。このうち実際に採血を行いDNAを抽出して解析したのは計75名であった。75名の血液から染色体DNAを抽出し、22対の染色体について、計約200マイクロサテライト・マーカーと本症の連鎖解析をColumbia UniversityのJurg 0tt作成のソフトウエアLINKAGE packageを用いて行った。2点解析、多点解析の結果、LODスコア6を超える候補領域が捕まった。さらにハプロタイプの検討からその候補領域の縮小を試み、その縮小した領域内ですでにヒトゲノム計画により判明している遺伝子の中から候補遺伝子を選択し、ショット・ガン的に変異遺伝子の検索を進めている。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Kono,et al.: "Exclusion of linkage between dyschromatosis symmetrica---"J Dermatol Sci. 22. 88-95 (2000)
-
[Publications] Matsunaga,et al.: "A splicing mutation of the tyrosinase gene cause yellow--"Dermatology. 199. 124-129 (1999)
-
[Publications] Fuse,et al.: "Molecular cloning of cDNA encoding a novel microphthalmia--"J Biochem. 126. 1043-1051 (1999)
-
[Publications] 富田 靖: "チロジナーゼと白皮症"日本皮膚科学会雑誌. 109. 1905-1907 (1999)
-
[Publications] 富田 靖: "チロジナーゼ関連型眼皮膚白皮症"日本皮膚科学会雑誌. 109. 1974-1976 (1999)
-
[Publications] 富田 靖: "色素脱失症"日本皮膚科学会研修委員会. 12 (1999)