1998 Fiscal Year Annual Research Report
放射光を用いた蛍光X線源による超高速エネルギーサブトラクション
Project/Area Number |
09470203
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
豊福 不可依 九州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10117179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 英二 九州大学, 医学部, 助手 (60172467)
三輪 邦弘 九州大学, 医学部, 助手 (10136509)
神田 重信 九州大学, 医学部, 教授 (20014003)
大喜 雅文 九州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10160441)
徳森 謙二 九州大学, 歯学部, 助手 (40253463)
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Keywords | 放射光 / 蛍光X線 / 高速エネルギー切替え / K吸収端差分 |
Research Abstract |
本研究は、大型放射光(SPring-8およびAR)のビームラインを利用した、高速エネルギー切り替えのできる単色X線源の試作、開発をおこなうこと、ならびに放射光単色X線による超高速、高分解能のエネルギーサブトラクションイメージングに関する開発研究をおこなうことを目的とする。 (1)X線管球による予備実験 九大歯学部歯科放射線学教室の100kV,30mAのX線管球を用いて、光軸合わせ用3軸テーブルの予備的実験を行い、動作をチェックした。テーブルはコンピュータ制御により、照射室外側から遠隔コントロールが可能であり、放射光実験で従来もっとも時間を要したビームの光軸あわせの効率化が実現した。 (2) 蛍光X線源のテスト実験 現時点で利用可能の高エネルギー加速器研究機構の6.5GeV放射光(AR)を用いて、製作した蛍光X線源の性能をテストした。その結果、ファンビーム形状の大照射(最大幅50cm)の単色度の高い蛍光X線を発生させることができた。この蛍光X線を用いて単色X線CTの実験を行い、定量性の高い単色X線CT像を得ることができた。 (3) 画像処理ソフト開発 単色X線画像のエネルギーサブトラクションを高速で行うためのソフト開発を平成9年度に整備した画像処理用高速ワークステーション(シリコングラフィックス製O2)を用いて行った。これについては今後さらに継続して開発を進める必要がある。 (4) 研究会、学会 平成10年8月に九州で開催した放射光夏の学校において、全国の放射光医学利用研究者と蛍光X線による高速エネルギーサブトラクションについて情報交換を行った。また、医学放射線物理学会において蛍光X線によるイメージングの研究成果発表を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 豊福不可依、他6名: "放射光による医療診断技術" 放射線. 24(4). 51-60 (1998)
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[Publications] 徳森謙二、他2人: "単色X線CT装置へのCdTeアレイディテクタの応用" 放射線. 24(4). 25-29 (1998)
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[Publications] K.Tokumori,他6名: "Acuuracy of Attenuation Coefficients in Monochromatic X-ray CT" Medical Aplications of Synchrotoron Radiation. 175-178 (1998)
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[Publications] F.Toyofuku,他6名: "Fluorescent X-ray Source for Diagnostic Imaging Studies" Medical Aplications of Synchrotoron Radiation. 134-137 (1998)