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1999 Fiscal Year Annual Research Report

副甲状腺ホルモン分泌異常症の病態に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09470223
Research InstitutionOKAYAMA UNIVERSITY

Principal Investigator

清野 佳紀  岡山大学, 医学部, 教授 (80028620)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 勝  岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (20253023)
田中 弘之  岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (80231413)
Keywordsカルシウム感知受容体 / 副甲状腺機能亢進症 / 糖尿病性腎症
Research Abstract

副甲状腺ホルモン分泌異常症の原因におけるカルシウム感知受容体の役割を明らかにする目的で、細胞増殖に及ぼす影響を野生型受容体遺伝子および、我々が以前に新生児重症副甲状腺機能亢進症患者から同定した機能喪失型遺伝子を部位特異的変異導入により作成し、HEK293細胞に強制発現し検討した。この結果、機能喪失型遺伝子を強制発現させた細胞は形態的にもthymidineの取り込みによるDNA合成能においても、生理的なカルシウム濃度では野生型を上回る細胞増殖を示した。また、生理的範囲におけるカルシウムの増加は細胞増殖促進に働くが、過剰な状態では細胞増殖抑制に働くこと、更に、その細胞内の情報伝達系を検討した結果、カルシウム感知受容体の下流にはMAPK系の活性化が存在していることなどが判明し、カルシウム感知受容体が細胞増殖活性に深く関与していることが考えられた。
一方、糖尿病性腎症による腎不全では、二次性副甲状腺機能亢進症は重症化しにくいことの機序を、細胞外液のブドウ糖濃度がカルシウム感知受容体のカルシウム感受性を変化させる可能性に求め同様の系で検討した。その結果、カルシウム刺激を行う際に反応液中の糖濃度を高くすると、IP3の産生量で見たカルシウム感知受容体の反応は明らかに亢進しており、この作用は浸透圧の変化のみでは説明が出来ないことが判明した。この事は、糖尿病による細胞外液の糖濃度の上昇は、カルシウム感受性を高め、その結果、副甲状腺機能亢進症が増悪しにくいことを示唆するものと考えられる。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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