1999 Fiscal Year Annual Research Report
新生児Discordant異種心臓移植に関する基礎的研究
Project/Area Number |
09470275
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
遠藤 宗幹 東京大学, ・医学部・付属病院, 助手 (30312309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 輝明 東京大学, ・医学部・附属病院, 講師 (60177029)
竹田 誠 東京大学, ・医学部・附属病院, 助手
中島 淳 東京大学, ・医学部・附属病院, 講師 (90188954)
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Keywords | 異種移植 / 心臓移植 / 拒絶反応 / HGF / VEGF |
Research Abstract |
通常の組織傷害において、転写因子・血管新生因子は重要な役割を担っている。今回我々はDiscordant異種移植心拒絶反応の病態解析と早期診断法確立のため、異種移植心におけるEgr-1(early growth response gene-1)、BTEB2(basic transcription element binding protein-2)、HGF(hepatocyte gowth factor)、VEGF(vascular endothelial growth factor)、MMP2(matrix metalloproteinase-2)、TIMP2tissue Inhibitor of mettalloproteinases-2の発現を経時的に検討した。 Discordant異種心臓移植において日本猿の抗異種抗体価は生後よりなだらかに増加する。生後4ヶ月をすぎても成獣より有為に低いが、新生児期よりも有意に上昇しており、この抗体価の上昇が生後の超急性拒絶反応の発生ならびに生後4ヶ月以前における超急性拒絶反応の未発現と密接な関連があると考えられた。超急性拒絶反応を通過した時期における拒絶反応はdelayed hyperacute rejectionとallograft rejection類似の反応の2種類の反応が認められた。また、組織のremodelingに伴うと考えられている各種の蛋白も経時的に認められた。
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