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1997 Fiscal Year Annual Research Report

心臓移植におけるB細胞抑制効果とそのメカニズムの解明に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09470279
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

河内 寛治  愛媛大学, 医学部, 教授 (90116020)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 哲也  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (70240108)
中田 達広  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (40260690)
濱田 良宏  愛媛大学, 医学部, 助手 (90218545)
加洲 保明  愛媛大学, 医学部, 助手 (40294813)
Keywords心臓移植 / ラット / B細胞 / 液性免疫 / モノクローナル抗体
Research Abstract

・同系ラットを用いて心移植モデルの手技の確立を計った。ドナーはヘパリン化後に胸骨正中切開、ドナーの心臓をVCIより冷生食で冷却後摘出した。バックテーブルでトリミングしたのち、そのまま冷生食中で冷却した。レシピエントは麻酔後腹部横切開し、レシピエントVCIとグラフトのPA本幹本幹を10-0 monofilament糸を用いて連続吻合した。続いて、レシピエント腹部AoにグラフトAOを10-0monofilament糸を用いて結節縫合した。ここで問題点を検討してみたところ、Aoよりの出血のコントロール、吻合時間などがあげられた。またAoの出血に関しては10-0monofilamentを連続で行うことでやや改善が見られたが、さらなる手技の向上が必要と思われる。吻合時間もさらに例数をこなしていくことにより改善が見込まれると思われた。
つぎに、ドナーにACIラット(RT1a)を、レシピエントにLewisラット(RT1_1)を用いてラットでの異所性アロ心移植を施行し生存期間を検討した。生存期間は1〜6日と非常なばらつきをしめし、他論文にあるような拒絶モデルの安定性は得られなかった。この原因の一つに、心筋保護をしていないためのグラフトの再潅流障害が発生しているものと思われた。心臓では心筋保護により保存時間の延長のみならず障害発生頻度を減少させる効果が高いためと思われ、グラフト保存方法に冷生食を用いていたものを、GIK心筋保護液を用いることとした。
・抗ラットB細胞モノクローナル抗体の作用について、ドナーリンパ球に対する細胞障害性抗体価の測定を行った。心移植実験後6時間、12時間、24時間、36時間、7日の各群の末消血を採血、非働化し、ドナー脾臓から採取したリンパ球に対するlysisをカウントし50%以上となる値を細胞障害性抗体価として比較した。我々の作成した抗ラットB細胞モノクローナル抗体はドナーリンパ球に対する細胞障害性抗体価を著明に抑制していることがわかった。
・抗B細胞モノクローナル抗体の投与実験およびRT-PCR法を用いたサイトカインmRNAの測定は、実験モデルの手技の安定性が得られていないため、当年は行えなかった。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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