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1998 Fiscal Year Annual Research Report

低体温脳分離体外循環における脳保護の基礎的及び臨床的研究

Research Project

Project/Area Number 09470281
Research Institution大分医科大学

Principal Investigator

葉玉 哲生  大分医科大学, 医学部, 教授 (00145377)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 添田 徹  大分医科大学, 医学部, 医員
山田 和廣  大分医科大学, 医学部, 教授 (20053027)
Keywords脳分離体外循環 / S100蛋白 / 近赤外分光酸素モニター
Research Abstract

低体温体外循環における脳保護の基礎的及び臨床的研究として現在以下の件について研究中である。
1. 体外循環中の脳障害の指標としてのS-100蛋白に関する臨床的検討
脳虚血障害にてastrocyteよりS-100蛋白が血液中に放出され脳障害の早期指標として期待されている。体外循環手術において、冠動脈バイパス術、弁置換術、及び脳分離体外循環を必要とする胸部大動脈症例にて体外循環中のS-100蛋白の推移をradioimmunoassayを用いて測定、比較検討している。
(結果)冠動脈バイパス術、弁置換症例では体外循環中はS-100蛋白は経時的に上昇するが24時間後は術前値に回復する。脳分離体外循環を用いた胸部大動脈瘤、解離性大動脈瘤症例についても現在検討中であるが、術後脳障害を来した症例については術後24時間以後も血中S-100蛋白の上昇が遷延する傾向にある。また髄液内のS-100についても検討中である。今後の研究の方向として術後出来る限り早期の脳障害の発見にS-100が有効であるかどうかまたそのcritical pointが判明できるような指標となりうるか否かの研究を行う予定である。
2. 近赤外分子モニターを用いた体外循環中の脳酸素代謝に関する臨床的検討
近赤外分光モニターにより脳内酸化還元ヘモグロビン濃度の測定が可能でありこれを用いて体外循環中の脳組織酸素化状態を検討しているところである。低体温による酸素化の相違、また体外循環様式の差異による酸素の相違、ことに脳分離体外循環中の至適灌流条件を求めるための臨床的検討を行っている。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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