1997 Fiscal Year Annual Research Report
圧反射波の分析に基づくヘリウムを用いたNO吸入管理システムの開発に関する研究
Project/Area Number |
09470285
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
吉村 博邦 北里大学, 医学部, 教授 (40050554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
たか橋 愛典 北里大学, 医学部, 助手 (20265672)
三藤 久 北里大学, 医学部, 助手 (40260856)
小林 弘祐 北里大学, 医学部, 講師 (70153632)
後藤 毅 北里大学, 医学部, 助手 (50296480)
贄 正基 北里大学, 医学部, 助手 (60228137)
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Keywords | 圧反射波 / ヘリウム吸入 / NO吸入 / Wave intensity / nuttisensor catheter |
Research Abstract |
本研究の目的は、Helium(He)を用いた、より効果的なNO吸入管理システムの開発を肺動脈圧反射波[Pb(t)]の分析に基づき行うことにある。 平成9年度は前半をリアルタイムで表示可能なPb(t)分析システムの開発に、後半をそのシステムを利用したNOが肺血管系の特性に与える影響の分析に予定した。 雑種犬の肺動脈内にmultisensor catheterを挿入し、Pm:肺動脈圧、Um:肺動脈内流速の測定を行った。肺動脈圧反射波はΔPb=(1/2)(ΔPm-ρcΔUm)の式により表わされる(ρ:血液密度、c:肺動脈脈波速度)。これは厳密にはP、Uの変化量が小さい時のみに(つまりΔP、ΔUに対してのみ)成り立つ式であり、これを、小さくないP、Uにまで適用するため、新たにWave intensity(WI)の指標をとり入れた。Wave intensityはWI=ΔPΔUの式で定義される。P、Uの変化をみて、その変化が前進波によるものか反射波によるものかの判定が可能であり、本実験の評価法として適切と考えている。雑種犬の実験により反射波の分析システムは確立するために、現在、我々は肺動脈圧反射波[Pb(t)]とWave intensityの双方につきリアルタイムで表示可能な反射波の分析システムの開発中である。
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