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1998 Fiscal Year Annual Research Report

培養口腔粘膜上皮細胞とフィブリン接着剤を用いた骨被覆の顎発育抑制軽減効果の研究

Research Project

Project/Area Number 09470306
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

山田 敦  東北大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60107662)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 後藤 孝浩  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10292343)
鴫原 康  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00292342)
Keywords口蓋裂手術 / 口蓋骨 / 培養粘膜上皮細胞 / フィブリン接着剤 / 顎発育 / 上皮化促進 / 骨再生
Research Abstract

◎培養口腔粘膜上皮細胞を用いたラットロ蓋骨骨露出面の被覆に関して【H-E染色所見】
術直後の標本で、A群(口蓋粘膜・骨膜を一部切除して放置した群)では粘膜・骨膜が欠損し骨組織の露出を認め、B群(フィブリン接着剤で充填・被覆した群)では露出した骨組織のフィブリン接着剤による被覆像が、またC群(培養粘膜上皮細胞とフィブリン接着剤で充填・被覆した群)では粘膜上皮細胞とフィブリン接着剤による被覆像が認められた。術後24時間の標本でA群では骨細胞が存在しない骨小腔および骨の鼻腔側粘膜下組織に著明な炎症反応を認めた。B群では骨組織をフィブリン接着剤が被覆しており線維芽細胞による肉芽形成がみられ、C群ではフィブリン中での線維芽細胞の増殖を認め、著名な肉芽組織の形成が認められた。術後5日目の標本で、A群では骨細胞を欠いた骨小腔、骨組織の著明な細菌感染、鼻腔側に膿瘍様の好中球の集籏が認められた。壊死した骨組織の鼻腔側に骨芽細胞と少量の骨基質が認められた。B群、C群では口腔側には結合組織が認められその結合組織内には破骨細胞が多数みられ、その鼻腔側には骨芽細胞を伴う骨組織がみられた。C群では、B群より骨基質形成促進がみられた術後12日目の標本では、A群では上皮化が完了していない部分を認め、また、B群、C群に比して骨基質形成の遅延を認めた。B群でも上皮化が完了していない部分を認めたが、骨組織の形成はA群に比して良好であった.C群では上皮、鳴痕組織が形成され、その鼻腔側に良好な骨組織の形成を認めた。◎まとめラット口蓋粘膜・骨膜を切除して放置した群、フィブリン接着剤で充填・被覆した群、培養粘膜上皮細胞とフィブリン接着剤で充填・被覆した群の3群を比較すると、培養粘膜上皮細胞とフィブリン接一着剤で充填・被覆した群で上顎骨の成長抑制が最も軽減する傾向を示した。これは、早期の肉芽組織形成、上皮化の促進、廠痕拘縮の抑制および骨再生の促進に起因することが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 山田 敦: "培養口腔粘膜上皮細胞とフィブリン接着剤を用いた口蓋裂手術時に生じる骨露出面被覆による顎発育抑制軽減効果の研究-口蓋骨の術後修復機転に関する研究(第1報)-" 日本形成外科学会会誌. 18巻・12号. 613-622 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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