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2000 Fiscal Year Annual Research Report

脊髄再生のメカニズムに関する分子生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 09470309
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

四宮 謙一  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20111594)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 聰一郎  東京医科歯科大学, 医学部・附属病院, 講師 (10242190)
河内 敏行  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10313248)
小森 博達  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (60262169)
Keywords脊髄損傷 / 脊髄再生 / 線維芽細胞増殖因子 / Neurocan / 神経幹細胞
Research Abstract

【実験1:幼若ラット脊髄損傷モデルにおける機能回復と脊髄再生の解析】
昨年度までに報告した通り、脊髄を切断した幼若ラットの後肢機能の回復と軸索再生の検討に関する研究をまとめ、研究成果を米国「Spine」誌に投稿した。2001年6月号に掲載予定である。
【実験2:脊髄切断後の遠位断端におけるFGF/Neurocanの発現】
昨年度までの研究成果によって、脊髄切断後の遠位断端において、幼若ラットの方が成熟ラットよりも線維芽細胞増殖因子(FGF)遺伝子の発現が高いことが明らかとなっている。今回は脊髄切断後のFGF-2発現の分布を解明すべく、抗FGF-2モノクローナル抗体を用いた免疫染色を行ったところ、FGF-2は主に脊髓灰白質のニューロンにおいて発現していた。切断後は成熟ラットでのみ発現の分布が白質グリアにも認められるようになり、再生下行軸索の標的であるニューロンからのFGFの発現分布が乱れて、軸索を効率よく誘引できないのではないかと考えられた。
また軸索伸長を阻害する神経特異的なプロテオグリカンであるNeurocanの、切断脊髄の遠位断端における発現をRT-PCR法にて解析した。切断後、幼若ラットでは発現変化はなかったが、成熟ラットでは発現が上昇しており、成熟哺乳類の脊髄再生を抑制している可能性が示唆された。
【実験3:神経幹細胞移植による脊髄再生治療の試み】
自己増殖能・多分化能を有する神経幹細胞移植による脊髄再生治療の実験を開始した。胎児ラットの海馬・脊髄から神経幹細胞を分離・培養し、Lac Z遺伝子にてマーキングし、脊髄内に移植後、移植細胞の動態を観察する系を確立した。当科で培養した幹細胞は白質内に頭尾方向に分散していく傾向を認めた。現在損傷脊髄への移植実験、治療的効果の判定の準備を進めている。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 若林良明,伊藤聰一郎,四宮謙一: "運動神経を標的とする再生医療の役割"バイオインダストリー. 17(2). 34-41 (2000)

  • [Publications] 若林良明,四宮謙一: "脊髄損傷の再生と機能回復"骨・関節・靭帯. 13(8). 925-931 (2000)

  • [Publications] 戚美玲,河内敏行,四宮謙一 ほか: "脊髄切断後の遠位断端におけるFGF遺伝子の発現変化(第2報)-幼若ラットと成熟ラットの比較-"日本整形外科学会雑誌. 74(8). S1669 (2000)

  • [Publications] 若林良明,河内敏行,小森博達,四宮謙一 ほか: "幼若期に脊髄を切断したラットの前後肢協調運動について"日本整形外科学会雑誌. 74(8). S1812 (2000)

  • [Publications] Y.Wakabayashi,H.Komori,T.Kawa-uchi,K.Shinomiya, et al.: "Functional Recovery and Regeneration of Descending Tracts after Rat Spinal Cord Transection in Infancy"Spine. 26(11)(in press). (2001)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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