1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09470316
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坪山 直生 京都大学, 医学研究科, 講師 (90261221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滋野 長平 京都大学, 医学研究科, 助手 (30170864)
細川 昌則 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (00127135)
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Keywords | 骨粗鬆症 / モデル動物 / 遺伝的背景 / QTL解析 |
Research Abstract |
低骨量系マウスSAMP6(以下P6)、高骨量系マウスSAMP2(以下P2)、両者の交配によるF1,F2交雑マウスを作成し、4カ月齢での大腿骨量をmicrodensitometry法で測定したところ、F1及びF2の骨量の平均値はP6,P2の平均値のほぼ中央の値を示し、F2の分散はP6、P2、F1の各分散よりも大であり、相加的な遺伝形式が示唆された。F2雄246匹の骨量はほぼ正規分布を示した。肝臓からDNAを抽出し、microsatelite primerを用いたPCR(polymerase chain reaction)と電気泳動でgenotypingを行った。まず、P6、P2間で多型を示す90個のmicrosateliteマーカーを平均15.1cMの間隔で配置し、F2雄246匹の骨量分布中、上下各10%を示す計48匹のマウスのDNAを用いてのgenotypingで全染色体をスクリーニングした。さらに、連鎖を認めた染色体ではF2雄246匹全てにgenotypingを行い、MAPMAKER/QTL(version3.0)を用いて連鎖解析を施行した。この結果、peak bone massに連鎖するQTL(quantitative trait loci)が第11及び第13染色体に存在することが示された。各々のmaximum lod scoreは10.8、5.8で、連鎖の有意レベルと推奨されている3.3以上であった。また、total varianceに占める割合は22.2%、10.0%であった。今後、QTL上にP6のallele(s)を持つinterval-specific congenic strainの作製、逆にP2のallele(s)を持つcongenic strainの作製と、QTL近傍に存在する候補遺伝子の塩基配列決定を行う予定である。
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