1997 Fiscal Year Annual Research Report
老化促進モデルマウスを用いた機械的刺激の骨量増加作用の機序についての実験的研究
Project/Area Number |
09470319
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
茨木 邦夫 琉球大学, 医学部, 教授 (00107187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大湾 一郎 琉球大学, 医学部, 助手 (80295310)
吉川 朝昭 琉球大学, 医学部・附属病院, 講師 (10264491)
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Keywords | 老化促進マウス / 力学的負荷 / 骨形態計測 / 骨芽細胞 |
Research Abstract |
1 マウス骨芽細胞様細胞(MC3T3-E1)を用いた実験により以下の知見を得た。 1) 2週間以上の培養によりプロスタグランディン合成酵素ー2(COX-2)mRNAの発現量が増加したが、これはアスコルビン酸とβ-グリセロリン酸の添加によって増強された。 2) 機械的刺激はCOX-2、オステオポンチン、c-fos mRNAの発現量を大幅に増加させた。 3) インドメタシン添加によって機械的刺激によるCOX-2およびオステオポンチンmRNAの発現が抑制された。 以上によりプロスタグランディンが機械的刺激の伝達、作用発現に重要な役割を果たしていることが示唆された。現在さらにインドメタシン添加によってMC3T3-E1の石灰化が抑制されないか、老化促進マウスSAM-P/6と正常マウスSAM-R/1由来の骨芽細胞でも長期培養や機械的刺激によりCOX-2 mRNAの発現量が増加するか実験中である。 2 12週齢のSAM-P/6とSAM-R/1の右脛骨に4点曲げによる機械的刺激を加えた後に、左右の脛骨を採取しプラスチックに包埋した。現在硬組織標本を作製中である。骨形態計測の手法を用いて、骨幹部横断面の標本作製後に骨内膜面における骨形成率を測定する予定である。
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