1997 Fiscal Year Annual Research Report
腎癌の生物学的悪性度に関連するシアリルトランスフェラーゼの発現クローニング
Project/Area Number |
09470338
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
斎藤 誠一 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (80235043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 信 東北大学, 医学部, 助手 (70282134)
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Keywords | 腎癌 / 転移 / グロボシリーズ ガングリオシド / シアリルトランスフェラーゼ |
Research Abstract |
腎癌の転移能に関連するglobo-series gangliosidesの合成経路上の出発点となるmonosialosyl galactosyl globoside(MSGG)を規定するシアリルトランスフェラーゼをクローニングするため、MSGGを発現している腎癌細胞株ACHNよりmRNAを抽出し、cDNAを作成、これをmammalian expression vectorのpME18Sに組み込み、約2x10^6の組み換え体を有するcDNA libraryを作成した。MSGGの前駆物質であるgalactosyl globosideを有するCOS-7 cellsにlibrary plasmid約30μgをtransfectionし、三日後にMSGGを特異的に認識するモノクローナル抗体RM1を用いたパニング法により、細胞を回収し、Hirt solutionによりplasmidを抽出する操作を8サンプルについて施行。これら8サンプル分のプラスミドを大腸菌にtransformationし増幅、それをまたCOS-7 cellsにtransfection、細胞を回収しplasmidを抽出する操作を4回繰り返した。その後、500 clonesをサブグループにわけ、COS-7 cellsへのtransient transfectionおよびFACS analysisにより、現在目的とするシアリルトランスフェラーゼの候補を検討中である。
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