1998 Fiscal Year Annual Research Report
腎へのHepatooyte Growth Factor遺伝子導入の基礎的研究
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09470346
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松宮 清美 大阪大学, 医学部, 講師 (90243237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 雅哉 大阪大学, 医学部, 助手 (70273688)
高原 史郎 大阪大学, 医学部, 助教授 (70179547)
奥山 明彦 大阪大学, 医学部, 教授 (20093388)
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Keywords | 肝細胞腎殖因子(HGF) / 腎不全 / 腎阻血 / 5 / 6腎摘除 / 遺伝子導入 / リポゾーム法 |
Research Abstract |
1 liposome、vectorの検討 HGF遺伝子導入に当たって、どのようなliposomeが適切か?どのようなvectorが適切か?を検討するために、以下の実験を行った。liposomeでは、anionicとartificial viral envelope(AVE)を、vectorではEBNA、pucSRα、PCMVのそれぞれの組み合わせで筋肉内投与を行い、そのmessennger発現と蛋白発現を検討した。この結果、HGF血中濃度で測定した場合にはAVE liposomeにPCMVのvectorを用いたときにもっとも効率のよい蛋白発現を認めた。したがって、以下の実験はAVE/PCMV11posomeを用いることとした。 2 腎阻血モデル ラットではなくマウスを用い腎動脈を一定時間阻血することによって、腎虚血性変化による腎障害(急性尿細管壊死)を作成した。腎阻血の腎不全モデルに前項で検討したAVE/PCMV liposome法を用いて筋肉内発現によるHGFの腎保護作用を検討した。この結果、まったく有意な腎保護作用を確認しえなかった。投与時期、投与量、投与期間をさまざまに検討したがHGFの腎保護作用を認めなかった。 3 5/6腎阻血腎不全モデル 現在、5/6腎阻血腎不全モデル(Purkerson ML et al.Kidney lnt 1976)を使用することとして同様の筋肉内発現法を用いて検討中である。
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