1998 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜悪性化における性ステロイド受容体,及び細胞周期調節因子の異常の関与
Project/Area Number |
09470355
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
二階堂 敏雄 信州大学, 医学部附属病院, 講師 (50180568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 信吾 京都大学, 医学部, 教授 (30135579)
塩沢 丹里 信州大学, 医学部, 助手 (20235493)
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Keywords | 子宮内膜癌 / 性ステロイド受容体 / ER / PR / 細胞周期調節因子 / 腫瘍抑制因子 / サイクリンA / p53 |
Research Abstract |
本年度は、前年引き続き、子宮内膜癌において性ステロイド受容体、細胞周期調節因子及び腫瘍抑制因子について解析を行った。特にサイクリンAの異常は、p53の異常を伴う傾向が見られるので、これらの蛋白質が複合体を作るのか否かを検討した。子宮内膜病変部を採取し、組織を破砕して蛋白質を抽出し、サイクリンAの異常がある内膜癌組織由来の蛋白質を用いてサイクリンA及びp53に対するモノクローナル抗体で免疫沈降して、ウエスタンブロッティング法で解析した結果、サイクリンA及びp53が複合体を形成することが明らかになった。更に蛍光が結合したモノクローナル抗体を用いて二重染色を行い、蛍光顕微鏡及び共焦点顕微鏡等で細胞内における相互の立体的な位置を調べた結果、サイクリンA及びp53が複合体を形成することが明らかになった。 次に性ステロイド受容体、細胞周期調節因子及び腫瘍抑制因子の異常の関連性を解析した。ER,PRの発現低下は、p53の異常を伴う傾向があるので、p53の異常は遺伝子レベルで起こっているかを調べ、ER,PRの発現低下とp53の異常にどのような関係があるのかを検討した。p53の異常は遺伝子の突然変異によるものか否かをPCRで遺伝子を増幅して自動塩基決定機を用いて塩基配列を決定して突然変異有無を検討した。婦人科手術摘出材料より子宮内膜病変部を採取し、ホルマリン固定パラフィン包埋切片を作成し、H.E.染色切片により組織学的に子宮内膜増殖症や内膜癌の存在を確認し、切片よりDNAを抽出し、p53のエキソン5,6,7,8についてPCRで遺伝子を増幅して自動塩基決定機を用いて塩基配列を決定できる系が確立し、現在p53の突然変異有無を検討中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kuroiwa S.et al: "Aberrant expression of cell cycle-related genes in dying cells retinal ischemic injury." Invest Ophth Vis Sci.39. 610-617 (1998)
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[Publications] Kanai M.et al: "Immunohistochemical detection of sex steroid receptors, cyclins and cyclin-dependent kinases in the normal and neoplastic squamous epithelia of the human uterine cervix." Cancer. 82. 1709-1719 (1998)
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[Publications] Ichikawa, N.et al: "Immunohistochemical analysis of cell cycle regulatory gene products in normal trophoblast and placental site trophoblastic tumor." Int J Gynecol Pathol. 17. 235-240 (1998)
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[Publications] Lu, X.et al: "Expression of p21waf1/cip in denocarcinoma of the uterine cervix : A possible immunohistochemical markerfor favorable prognosis." Cancer. 82. 2409-2417 (1998)
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[Publications] Matsumoto, T.et al: "Cell Cycle-dependent modulation of promoter activities of RB and WAF1/Cip1 genes." Jpn J Cancer Res.89. 626-633 (1998)
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[Publications] Horiuchi, A.et al: "Reduced Expression of Calponin h1 in Leiomyosarcoma of the Uterus" Lab Invest. 78. 839-846 (1998)