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1998 Fiscal Year Annual Research Report

毛様体上皮細胞機能における細胞内セカンドメッセンジャー機構の解明

Research Project

Project/Area Number 09470377
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

新家 眞  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (00092122)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 康之  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (80196881)
Keywordsアドレナリン受容体 / ムスカリン受容体 / 細胞内カルシウムイオン / 細胞内情報伝達 / ギャップ結合 / 毛様体無色素上皮
Research Abstract

房水産生を行っている器官である毛様体無色素上皮細胞におけるカルシウムイオン(Ca^<2+>)をセカンドメッセンジャーとした細胞内情報伝達系について検討した。白色家兎および有色家兎から毛様体組織を採取し、さらに低Ca^<2+>状態で短時間インキユベートすることにより毛様体無色素上皮層を分離し、数日培養して実験に使用した。この細胞を細胞内Ca^<2+>濃度(〔Ca^<2+>〕_i)螢光指示薬であるfura-2(5μM)及びPluronic F127(0.125%)の濃度下で1時間インキュベートしてダイローディングを行い、倒立顕微鏡(ニコンTE300)および細胞内Ca^<2+>測定システム(浜松ホトニクス ARGUS-20/CA)を用いて実験を行った。アセチルコリン(10μM)、フェニレフリン(10μM)、およびエピネフリン(1μM)の負荷により〔Ca^<2+>〕iは上昇した。また、細胞外液よりCa^<2+>を除去した状態でも同様に上昇したが、上昇の持続時間は短くなっていた。数秒でベースライン値に下降した。一方、クロニジン(100μM)およびイソプロテレノール(100μM)では、ほとんど変化しなかった。また、1μMのアセチルコリンで刺激したところ〔Ca^<2+>〕iは約500nMに上昇したが、その後さらに100μMのクロニジンを加えることにより〔Ca^<2+>〕iは1μM以上に上昇し、これは細胞外液中のCa^<2+>濃度に依存した。一方、10μMフェニレフリン刺激後に100μMクロニジンを加えても特に変化を認めず、またオクタノール処理も影響を与えなかった。これらより毛様体無色素上皮細胞においてはムスカリン受容体刺激と、α2-アドレナリン受容体刺激は細胞内Ca^<2+>上昇に関して相乗作用を持つが、α1-アドレナリン受容体刺激α2-アドレナリン受容体刺激にはギャップ結合を介した作用を含め、相互作用が無いことが明らかになった。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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