1999 Fiscal Year Annual Research Report
歯髄の微小循環系と感染防御機構に関する免疫組織化学的・細菌学的研究
Project/Area Number |
09470389
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉田 重光 北海道大学, 歯学部, 教授 (80174928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 修治郎 北海道大学, 歯学部, 助手 (30280853)
柴田 健一郎 北海道大学, 歯学部, 助教授 (50145265)
渡邊 継男 北海道大学, 歯学部, 教授 (10064362)
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Keywords | 歯髄 / 微小循環 / 感染防御 / リンパ管内皮細胞 / 白血球接着因子 / PECAM-1 / ICAM-1 / VCAM-1 |
Research Abstract |
我々はこれまでの研究で、リンパ管内皮細胞について以下のことを明らかにした。 1)ヒト腸管のリンパ管内皮細胞は通常PECAM-1を発現する。 2)リンパ管内皮細胞のPECAM-1の発現は通常血管よりも弱い。 3)ヒト舌のリンパ管のあるものはPECAM-1,ELAM-1およびICAM-1を発現する。 4)ヒト腸管の炎症組織のリンパ管はPECAM-1,ICAM-1,ICAM-3およびVCAM-1を発現する。 5)炎症組織のリンパ管におけるICAM-3およびVCAM-1の発現は血管よりも強い。 本年度はリンパ管内皮細胞におけるPECAM-1,ICAM-1およびVCAM-1の発現について、これらの細胞内局在を免疫透過電子顕微鏡法により検索した。今回の研究の結果、これら白血球接着因子は、血管では内皮細胞の管腔側および隣接細胞との接合部位で発現されるが、リンパ管では主に基底側で強く発現されることが明らかとなった。以上の結果は、組織内にあるリンパ球がリンパ管内に取り込まれる際には、白血球接着因子を介するのであろうというこれまでの研究結果を、強く裏付けるものであり、現在このことについて投稿準備中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Ebata, N., Sawa, Y., Ashikaga, Y., Yamaoka, Y., Suzuki, M., Totsuka, Y. and Yoshida, S.: "Lymphatic endothelium of the human tongue expresses multiple leukocyte adhesion molecules"Tissue and Cell. 31(1). 34-38 (1999)
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[Publications] Sawa, Y., Shibata, K., Braithwaite, M. W., Suzuki, M. and Yoshida, S.: "Expression of immunoglobulin superfamily members on the lymphatic endothelium of inflamed human small intestine"Microvascul. Res.. 57(2). 100-106 (1999)
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[Publications] Sawa, Y., Yamaoka, Y., Ebata, N., Ashikaga, Y., Kim, K., Suzuki, M. and Yoshida, S.: "Immunohistochemical study on leukocyte adhesion molecules expressed on lymphatic endothelium"Microvascul. Res.. 57(3). 292-297 (1999)