1999 Fiscal Year Annual Research Report
難治性根尖性歯周炎の病態と病巣内に存在する嫌気性菌の関係
Project/Area Number |
09470419
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
澤田 則宏 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70272606)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須田 英明 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (00114760)
|
Keywords | 根尖病変 / 嫌気性菌 / 骨再生 |
Research Abstract |
1.通常の根管治療では治癒しなかった17の難治性根尖性歯周炎の根尖病変を本研究に用いた.これらの病変部からは多くの種類の嫌気性菌が検出された.特にStreptococcus属とPrevotella intermediaはそれぞれ11および3つの病変から検出された.しかし,特定の病原菌を疑わせるような所見は認められなかった. 2.病変摘出後の骨欠損に速やかに骨を誘導するために,非吸収性膜,吸収性膜,およびCalcium sulfateを用いた研究をイヌを用いて行った.術後16週で骨欠損は新生皮質骨に覆われていた.またその厚さは膜およびcalcium sulfate使用群でコントロールより厚かった.非呼吸性膜やcalcium sulfateを使用した群では,皮質骨の陥凹が少なく,吸収性膜群やコントロールでは陥凹が大きい傾向があった. 以上より,根尖切除後の骨欠損における治癒に関しては,非吸収性膜を用いたGBR法の方が吸収性膜より優れており,またcalcium sulfateは非吸収性膜の代替となる可能性が示唆された. 3.臨床評価においては,吸収性膜を適用した骨欠損の大きな症例では,術後6ヶ月後のエックス線写真上で,根尖部に透過像が存在し,瘢痕治癒が疑われた.
|
Research Products
(2 results)