1997 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病成立における免疫系,神経系・内分泌系のネットワーク
Project/Area Number |
09470427
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉野 宏 広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (50240338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河口 浩之 広島大学, 歯学部, 助手 (10224750)
中西 恵治 広島大学, 歯学部, 助手 (00136102)
東 富恵 広島大学, 歯学部附属病院, 講師 (20034233)
栗原 英見 広島大学, 歯学部, 教授 (40161765)
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Keywords | 歯周病 / 神経ぺプチド / リヌクファクター |
Research Abstract |
本研究の目的は、歯周病のrisk factorをより正確に明らかにするために、神経-内分泌-免疫型のネットワークの歯周病への関与の一端を解明することである。 そのために、以下の点について検討中である。 1.In vivoにおける神経ペプチドのスクリーニング (1)正常ラットから得た歯周組織を取り出し、OCTコンパウンドに包埋後、クリオスタットにて切片作成、各神経ペプチドに対する抗体を用いて、免疫組織化学染色を施したところ、歯根膜中にCGRP,VIP,NPY,を含む神経細胞が存在していることを確認した。また、歯肉組織中の血管周囲の神経細胞にも発現を認めた。 (2)ラットにストレスを与える方法については現在検討中であるが、21℃、4時間の拘束ストレスを用いて検討する予定である。 2.In vitroでの神経ペプチドの免疫担当細胞への作用 (1)歯周病患者の白血球に対する神経ペプチドの作用 好中球の産生する活性酸素に注目し、CellProbeTMとフローサイトメトリーを用いて測定する。現在はコントロールの結果を蓄積中である。 また、早期発症型歯周炎患者の中には、好中球の走化能の低下を認めることから、その評価を視覚的に行うシステムについても検討中である。 本研究に用いる試料の多くは歯周病患者に依存しており、その獲得のための診療システムの変更も検討中である。
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