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1998 Fiscal Year Annual Research Report

数値シミュレーション・口腔内計測の連携による機能時の義歯動揺に関する要因解析手法の確立

Research Project

Project/Area Number 09470432
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

水口 俊介  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30219688)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 関田 俊明  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90236092)
小林 賢一  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (00170316)
Keywordsdenture mobility / 6自由度
Research Abstract

近年,日本における超高齢化社会の到来が危惧され,歯科医療においてもその対応が急務とされている.高齢者への適用が多い大型義歯,特に全部床義歯はその支持・安定を被圧変位性の高い欠損部顎堤粘膜に依存しており、さらにその維持を口唇・頬・舌などの周囲軟組織との機能的協調に求めている。したがって機能時の動揺が少ないことが、義歯の主要な評価要素の一つとなるが、それに影響を与える因子は多様であり、それら因子の関連性については定量的な検索が進んでいるとは言い難い.本研究では咬合が高度に崩壊した高齢歯科患者に適用される大型義歯の定量的で効率のよい製作指標を得ることを目指し、1)6自由度で口腔内の義歯動揺が計測・解析可能なシステムを開発し、2)義歯の動揺に関する数値シミュレーションモデルを構築し、3)口腔内実験,模型実験,数値シミュレーションの3者の連携により,義歯の動揺に関わる因子の解析手法,及び最適形状の推定手法を確立することを目的とする.平成10年度は三次元モーションキャプチャーシステムTM Jaw Graphを応用して、3名の被験者に対して、咀嚼時の上下顎全部床義歯の動揺および下顎運動を同時に6自由度で三次元計測し、それらのベクトル解析を行い下顎運動が義歯の動揺に与える影響について検討を加えた。
1. 本システムは、上下顎全部床義歯の動揺を6自由度でリアルタイムに同時計測でき、その精度は、義歯の動揺計測に充分であった。
2. 下顎閉口路ベクトルに関して、食品の差と咀嚼時間の差による効果は認められなかった。
3. 咀嚼時には、上顎義歯は咀嚼側にRollingし、前上方にPitchingした。また、下顎の閉口路のベクトルと同方向にRotationおよび側方変位する傾向にあった。
4. 下顎義歯は咀嚼側方向にRollingし、前歯部が沈下する方向あるいは臼歯部が歯槽堤より離脱する方向にPitchingし、咀嚼側にRotationする傾向にあった。
5. 上顎義歯の動揺量、上下顎義歯の傾斜角に関して、食品の差と咀嚼時間の差による影響は認められなかった。今後、義歯動揺に関わる咬合要因、形態要因の解析を進めて行く予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Miyashita,K.,Sekita,T.,Minakuchi,S.,Kobayashi,K.and Nagao,M: "Denture Mobility with Six Degrees of Freedom During Function" Journal of Oral Rehabilitation. 25. 545-552 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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