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1999 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者における咬合回復による身体活動および中枢機能への影響

Research Project

Project/Area Number 09470435
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

早川 巖  東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (60014172)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平野 滋三  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (10262205)
守澤 正幸  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40191019)
Keywords下顎位 / 歩行運動 / 身体活動 / 床反力
Research Abstract

静止時における身体の平衡感覚が咬合により影響を受けることは明らかになっているが,動作時の平衡状態に関する報告は数少ない.そこで,動作時の平衡感覚が必要とされる歩行と咬合との関連を検討するため歩行中の平衡状態の指標である床反力に着目し,下顎位との関係を検討した。被験者は顎口腔系および四肢に異常を認めない健常有歯顎者6名で,歩行の測定には歩行分析計MP-1200(アニマ製)を用いた。靴の踵およびつま先に取り付けられた圧力センサにより足底が受ける後荷重と前荷重を検出し,その合成により生じる2峰性の床反力の波形からピークP1,P2を算出した。下顎位は下顎安静位(RP),咬頭嵌合位(IP),IPより3mm挙上位(U3),U3より5mm左側偏心位(UL),U3より5mm右側偏心位(UR),IPより5mm挙上位(U5),に保持した状態で行った。被験者はそれぞれの位置で咬合するよう調整されたスプリントを装着し,その位置に下顎を軽く保持させ,速度を変化し歩行させた。得られた床反力P1,B,P2について,下顎位と歩行速度による影響を反復測定分散分析により解析し,ついでP1,P2に関してRPと各下顎位の間で多重比較を行った。分散分析の結果,P1は下顎位,歩行速度により有意に影響を受けた。一方,P2は歩行速度と下顎位の相互作用にのみ有意性が認められた。多重比較の結果,P1ではすべての歩行速度で下顎位U3,UR,U5において有意に減少した。また,P2に関しては,速い歩行においてのみ有意差が見られU3,UR,U5で減少した。以上の結果より,下顎位の変化により,歩行中の床反力は足底の前後部でそれぞれ異なる影響を受けることが判明した。これらのことから歩行中の身体平衡は下顎位により複雑に影響を受けることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 藤本マリ子: "下顎位の変化が身体の平衡状態に及ぼす影響-歩行中の床反力に関する検討-"日本補綴歯科学会雑誌. 43巻102回特別号. 60 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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