1998 Fiscal Year Annual Research Report
下顎の繰り返し運動を制御する運動調節プログラムの構築
Project/Area Number |
09470440
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Research Institution | NAGASAKI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
藤井 弘之 長崎大学, 歯学部, 教授 (20067060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥巣 哲朗 長崎大学, 歯学部, 助手 (80264258)
吉松 正 長崎大学, 歯学部・附属病院, 助手 (50230800)
野口 和子 長崎大学, 歯学部, 助手 (50172771)
橋本 信行 長崎大学, 歯学部, 助手 (50198686)
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Keywords | 下顎タッピング / 力の調節 / 視覚的バイオフィードバック / 運動相 |
Research Abstract |
下顎の繰り返し運動を制御する運動調節機構を解明する目的でタッピング力を分析した。被験者は顎口腔系に特記すべき異常がない健常成人9名(平均年齢23.2歳)である。 被験者の最大タッピング力の1/6、3/6、4/6、5/6の力を目標値とし、視覚フィードバック下でできるだけ正確に目標値を再現するよう指示して反復性下顎タッピング運動を行わせた。 タッピング力の再現脳は課題によって有意に異なり、目標値が大きいほど力の調節が容易であった(P<0.001)。また、試行初期には目標値が小さい課題におけるタッピング力は目標値より大きく、逆に目標値が大きい課題におけるタッピング力はその目標値よりも小さかった。いずれの場合でも、試行の進行に伴ってタッピング力は目標値に近づいた。 開口距離は課題間で差があり(P<0.001)、目標値が小さいほど開口距離が小さかった。最大開口速度と最大閉口速度は目標値が大きくなるにつれて増加した(P<0.001)。しかし、開口相時間と周期の課題間差は統計的に有意でなかった(P=0.481,P=0.662)。またこれらの変量と試行回数間の交互作用にも大きな効果は認められなかった(P>0.01)。 以上のことから、タッピング力の調節にタッピング運動の開口相時間と周期はほとんど関与していないことが示された。
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Research Products
(1 results)