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1998 Fiscal Year Annual Research Report

癌の骨転移機構の解析ならびに骨転移制御遺伝子のクローニング

Research Project

Project/Area Number 09470454
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

松村 智弘  岡山大学, 歯学部, 教授 (00028747)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中西 徹  岡山大学, 歯学部, 助教授 (30243463)
佐々木 朗  岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00170663)
滝川 正春  岡山大学, 歯学部, 教授 (20112063)
Keywords骨転移 / 口腔癌 / 臓器特異性 / 転移因子 / 心腔齲内注射
Research Abstract

骨転移制御遺伝子をDifferential displayを用いてクローニングし,骨への転移臓器特異性を制御するSced側(癌細胞)の機構を分子レベルで明らかにすることを目的にそのモデル系としてHSC-2の高骨転移株と高筋肉転移株の樹立を試みている.ヌードマウスの左心室内にヒト口腔扁平上皮癌細胞株HSC-2を注入し骨転移および筋肉転移を誘発させ,それぞれの転移巣より腫瘍組織を採取し,そこから得られた両細胞を再度左心室に播種し,同様の方法を繰り返すin vivo→in vivoの選別法を行っているが現時点で完全に高骨転移と高筋肉転移能を備えた細胞株は得られておらず選択を継続中である.しかし転移臓器選択性は少ないものの両細胞株には相違が出現してきており,筋肉転移から得られた細胞株および母細胞株では骨吸収性骨転移像を示すのに対し骨転移層から得た細胞株では,5代目以降,X線学的に骨形成型転移像を示し,組織学的には骨吸収.骨形成の混在型の組織像を示した.この事実が,骨転移の臓器特異性にどのように関与するは不明である.骨形成囚子BMP-2,4の発現率の相違を検索中である.昨年度までに口腔癌細胞株HSC-2,3に骨転移形成能を有すことを指標に数種の細胞株について既知の転移関連因子,最近,骨転移との関連から注目されいるPTHrPついて検討した結果,それらの発現パターンにばらつきが多く骨転移に特異的あるいは選択的な因子を確定するには至らなかったが,この中で骨転移形成との相関が示唆されたのが転移抑制遺伝子nm23で,Hlアイソフォームの発現がHSC-2,3ならびに骨転移能を有するヒト乳癌細胞MDA-231で著明に減少した.その発現遺伝子を癌細胞に遺伝子導入し,骨転移モデルを用い骨転移率を検討したが予備実験では転移形成に明確な相違は認められず,再検討中である.

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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