1998 Fiscal Year Annual Research Report
Nd:YAGレーザーの小児歯科臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
09470466
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山田 恵子 東北大学, 歯学部, 助教授 (60125680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畠山 雄次 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40302161)
丸山 康夫 東北大学, 歯学部, 助手 (70292224)
加納 能理子 東北大学, 歯学部, 助手 (10214496)
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Keywords | Nd:YAGレーザー / 齲蝕予防 / 初期齲蝕治療 / 象牙質形成促進 / 象牙質吸収阻止 |
Research Abstract |
1. 人工的初期う蝕エナメル質へのレーザー照射による影響について 抜去幼若永久歯のエナメル質に乳酸緩衝液(pH45)による初期脱灰巣を形成し(平成9年度実績報告書参照)、さらに(1)レーザー照射後APF塗布、(2)APF塗布後レーザー照射の処置を施し、再石灰化液に2週間浸漬し、さらに乳酸にて6時間脱灰を行いエナメル質表面の観察(SEMによる)と表面下のカルシウム、リン、フッ素の濃度を測定(EPMAによる)を行った。その結果、(1)、(2)いずれの処置試料においても初期脱灰後に認められた表面の凸凹は再石灰化により平滑になり、かつフッ化カルシウムによると思われるコーティングがなされていた。また、表層下脱灰巣にはカルシウム、リンの取り込みが認められた。 2. レーザー照射セメント質に対する線維芽細胞および破骨細胞の接着について ヒト抜去歯より歯根セメント質部分の切片を作成し、Nd:YAGレーザーを照射した。一方、生後4日目のウイスター系ラットの大腿骨と頭蓋冠から幼若未分化細胞成分を採取し、切片上に播種し、培養した。また、ヒト乳歯歯根膜より線維芽細胞を分離し同様に切片上に播種し培養した。その結果、レーザー照射部位には破骨細胞の存在は認められなかったが、線維芽細胞はレーザー照射の有無に関わらず歯根セメント質表面への付着が認められた。
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