1997 Fiscal Year Annual Research Report
分子トラップ・ファイバーナノスコープ法の開発によるアレルギー発症分子機構解明
Project/Area Number |
09470495
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
升島 努 広島大学, 医学部, 教授 (10136054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 敦史 広島大学, 医学部, 助手 (30261225)
小澤 孝一郎 広島大学, 医学部, 講師 (10211822)
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Keywords | 分子トラップ / 液体クロマトグラフィー用樹脂 / MALDI-TOF質量分析法 / ビデオナノスコープ / 光ファイバー / 細胞動態 / ブラウン運動 |
Research Abstract |
選択的細胞分子トラップ・ファイバーナノスコープ法の開発(初年度テーマ) 1.選択的細胞分子トラップ・ファイバーナノスコープ法の開発 細胞外に放出された分子を、まず液体クロマトグラフィー用樹脂で選択的に捕捉できるかを調べ、イオン交換樹脂で、肥満細胞モデル細胞から放出されるヒスタミン等が捉えられる事を、ビデオナノスコープで捉える事に成功した。これをマトリックスで溶離しMALDI-TOF質量分析装置でそのまま測定すると、確かにヒスタミンの存在が確認された。現在、分子トラップファイバープローブを製作中で、表面分子修飾法を確立している所である。ここまでの成果を論文にし、第59回分析化学討論会で発表する。 ファイバーナノスコープの開発 ファイバー照射によるミクロのスポットライトで、微小域を可視化する技術を、高感度ビデオカメラ、および、2種類の波長の画面が同時に捉えられるDual-View光学系、MCP光増倍素子などを購入することで可能とした。現在、金コロイドのブラウン運動から、そのサイズを決定する基礎実験を行っており、また、細胞表面物質の分子追跡の成果も含め、第118年会日本薬学会で発表する。 分子トラップ・MALDI-TOF質量分析法の確立 捕獲した分子が何であるかを高感度に分析するために、(1)で述べたように、本質量分析法の援用を検討した。(1)の成果に加え、膵β細胞モデル細胞から放出されるインスリンの検出、高感度定量にも適用可能であることを示し、これも第118年会日本薬学会で発表する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] K.Ozawa: "Video-microscopy for analysis of molecular dynamics in cells" J.Pharm.Biomed.Anal.15・7. 1483-1488 (1997)
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[Publications] A.Tamura: "Direct observation of sample trpping process onto internal-surface reversed phase presample trapping process onto internal-surface reversed phase pre-column" Anal.Chim.Acta.(in press). (1998)
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[Publications] T.Masujima: "Trapping of the secreted molecules from a single cell using HPLC resin particles under videomicroscope" Biol,Pharm.Bull.(in press). (1998)