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2000 Fiscal Year Annual Research Report

がん患者とその家族を対象とする医療相談システム開発のための基礎研究

Research Project

Project/Area Number 09470517
Research InstitutionTHE JAPANESE RED CROSS COLLEGE OF NURSING

Principal Investigator

竹中 文良  日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40288064)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 遠藤 公久  日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (40221816)
守田 美奈子  日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (50288065)
樋口 康子  日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50198991)
朝倉 隆司  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00183731)
奥原 秀盛  日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (60288066)
Keywordsがん患者 / がん患者の家族 / 医療相談システム / サポートプログラム / サポートグループ
Research Abstract

がん患者とその家族を対象とする医療相談システム開発の基礎研究の一環として、平成12年9月〜10月に第3クール目の「がん患者と家族のためのサポートグループ」を運営した。サポートグループは毎週土曜日で、1回2時間半、5セッションとし、参加者は男性患者6名、女性患者11名、家族8名であった。このうち連続して参加し、協力の得られた男性患者4名、女性患者7名、家族2名を対象としサポートグループの効果を検討した。効果については、CES-D、MAC、グループへの期待と満足、前向き取り組み姿勢等に関する質問項目を用い、次のような結果であった(家族のデータ数が少なく省略)。
1.患者のサポートグループへの期待と満足度
参加者は本サポートグループに対して、がんに関する知識や情報を得たいという期待が高かったにもかかわらず、それらには満足感を得ておらず、逆に期待していなかったとはいえ、「普段いえない気持ちや体験を話せる場」としては満足感を得ていたことがうかがわれた。また、グループについては女性は男性と比較してサポートグループに参加することによって、安心感や仲間からの情緒的なサポートを得やすい傾向があった。
2.患者の抑うつ感情(CES-D)の低下
男女をまとめて分析した結果、サポートグループの参加後の方が有意に抑うつ感が減少していることが明らかになった。
3.がんへの心理的適応感(MAC)の変化
男女をまとめて分析した結果、参加後のHopeless得点のみ有意な減少がみられ、参加者らは何らかの希望を見出していることが伺われた。
以上の結果を踏まえ、報告書において、今後のわが国におけるがん患者と家族のサポートシステムの在り方について考察した。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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