1997 Fiscal Year Annual Research Report
日本の高校生・大学生の健康増進ライフスタイル行動の発達的・行動科学的研究
Project/Area Number |
09470531
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田代 順子 筑波大学, 医療技術短期大学部, 教授 (30134175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 裕子 筑波大学, 医療技術短期大学部, 助手 (00292566)
村井 文江 筑波大学, 医療技術短期大学部, 講師 (40229943)
岩瀬 信夫 筑波大学, 医療技術短期大学部, 教授 (40232673)
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Keywords | 高校生 / 大学生 / 健康増進ライフスタイル行動 / 行動科学 |
Research Abstract |
研究過程: 初年度として、平成10年1月から3月に高校生・大学生のフォーカスグループによる調査を行った。高校生の調査は協力の得られた東京都内の2校と茨城県内1校で実施した。インタビューは養護教諭から紹介のあった1年生から3年生の計71名(12グループ)に対して行った。大学生は茨城県内の総合大学に在籍する一人暮らしの男子で1年から3年生の計18名を3グループに分けて実施した。フォーカスグループはインタビューガイドに沿って、1.「健康」と「元気」に理解、2.健康問題、3.自覚的健康状態、4.健康的ライフスタイルの理解、5.実行の健康増進ライフルタイル行動、6.健康増進行動の動因と阻害因子、7.健康を害する行動の理解、について意見を聴取し、現在、内容分析を進めている。 一次分析結果: 1.低学年のグループに、「健康」は身体のことで、「元気」は精神的あるいは気分というように、2つの異なる概念として理解されている発言が多くみられ、高学年や大学生になってくると「健康」と「元気」は一元的なものとの理解の発言が多い。 健康問題としては、身体の問題は報告されることは少なく、高校男子では思い通りいかないことからくる「ストレス」や高校3年生では運動不足からくる肥満の報告が多い。高校女子では寝不足、疲れ、肥満、便秘等の報告が多く見られた。 健康増進ライフスタイル行動として、「自分の好きなことをする」、「友人と話す」等のストレス対処行動と考えられる発言が多く見られた。 平成10年度活動計画: 高校生男子と女子、および大学生男子の健康問題と健康増進ライフスタイル行動等に関して質的分析を進め、その成果は学校保健学会、思春期学会で、大学生男子の健康増進行動に関して、精神保健看護学会で、男女比較を日本看護科学学会で発表する。同時に質問紙の開発をし、パイロット研究でその妥当性と信頼性を確認し、本調査を計画する。
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