2000 Fiscal Year Annual Research Report
日本の高校生・大学生の健康増進ライフスタイル行動の発達的・行動科学的研究
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09470531
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Research Institution | St.Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
田代 順子 聖路加看護大学, 看護学部・看護学科, 教授 (30134175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村井 文江 筑波大学, 医療技術短期大学部・看護学科, 助教授 (40229943)
成瀬 和子 聖路加看護大学, 看護学部・看護学科, 助手 (70307122)
小澤 道子 聖路加看護大学, 看護学部・看護学科, 教授 (40297065)
西川 浩昭 筑波大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (30208160)
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Keywords | 高校生 / 大学生 / 健康増進ライフスタイル行動 / 健康リスク行動 / 健康・元気の概念 / 自覚的健康問題(気がかり) / 自覚的健康状態 |
Research Abstract |
大学生調査を協力大学で実施し、男子381名と女子390名の有効回答を得て、昨年度に実施した高校生(有効回答:男子1467名、女子1679名)及び、看護学生(426名)調査結果を同様な分析法で進め、成果報告書を作成した。 特記すべき結果として、健康増進ライフスタイル行動の構成する行動は「栄養・食事」、「心の健康」、「運動」、「生活のリズム」、「健康探索」に分類できる行動で、関連因子は行動の『きっかけ・動因』または、『阻害因子』や『自覚的健康状態』であった。高校生では『健康増進行動』と『健康の気がかり』とは関連は認められなかったが、大学生では弱い相関が見られ、決定因子が高校生と大学生では異なることが示唆された。『健康増進行動』の大学生の得点は高校生より高く、さらに男子学生より女子学生の方が高かった。健康に対する認識や健康増進行動の認知は高校生より大学生でより明確になり、また男性と女性では違いが見られる項目もあった。従って、ヘルス・プロモーションを目指した健康教育は発達的、性差を考慮して計画する必要性が示唆された。しかし、今回、大学生のサンプル数は小さく、今後の研究の課題である。健康リスク行動では高校生の「喫煙」者は、「飲酒行動」、「ドラック使用」、「避妊行動」の割合が高く、この健康リスク行動グループの属性的特長は「部活動」に参加しない、「就職」志望であり、学校保健での健康リスク行動グループへの働きかけの重要性が示された。この高校生の健康リスク行動については第47回日本学校保健学会で発表し、この英文抄録はProceedingsとして発刊される予定である。 看護学生の『健康増進行動』とその関連因子の探索についてまとめ、第5回聖路加看護学会で発表し、つくば大学医療術短期大学研究報告に論文発表と、加えて、専門雑誌"Quality Nursing"に大学保健でのヘルスプロモーションの視点から論文発表した。
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[Publications] 田代順子: "健康増進行動の関連因子に関する研究-思春期女性のヘルス・プロモーションの視点から-"聖路加看護大学紀要. No.26.. 44-49 (2000)
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[Publications] 田代順子,村井文江: "学生ヘルス・ケアを考える-看護系大学保健でのヘルス・プロモーション-"Quality Nursing,. Vol7、No2、. 116-126
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[Publications] 村井文江,田代順子,西川浩昭,小澤道子: "女子看護学生の健康増進行動"筑波大学医療技術短期大学部研究報告. 第22号(印刷中). (2001)