1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09480031
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
清水 康敬 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10016561)
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Keywords | 共同学習 / インターネット / 問題解決 / メーリングリスト / 要約文生成 / 議論要約 |
Research Abstract |
本年度の研究実績の概要は、以下のとおりである。 (1) ネットニュースなどの討論支援のための議論要約システムの開発と評価 インターネットのネットニュースには複数のユーザから発言があり、その発言に途中から割り込むには、そのトピックスに関わる発言内容の始めから読まなければならない。しかしそれには膨大な時間がかかる。そこで、発言内容を要約するシステムを開発した。 この研究では3種類のアルゴリズムを提案し、そのシステムをunix上で、実現した。これらのアルゴリズムの共通する考えは、現在の発言内容を形態素解析によって品詞に分類し、その中から名詞だけ抽出し、その名詞が現在の発言内容以前の発言にどの程度出現するかで、このトピックスの議論のキーワードと同定するという考えである。 これらのキーワードを含む文章をその議論の要約文とするという方法であり、システムが同定した要約文と、人間が判定した.要約文と比較して、そのシステムが同定した要約文の妥当性を検定するという方法である。その結果、人間の判断にきわめて近い要約文を生成できることがわかった。 (2) メーリングリストを用いた議論の蚕析と要約文生成システムの開発 上記の要約生成の考え方を、メーリングリストの発言に適用した。メーリングリストにおける議論はネットニュースよりもあいまいな内容となっており、議論Ω流れも論理的でない。このことからその要約文の構成を詳細に分析して、その特徴を明らかにした。この要約システムの開発は、来年度に実施する予定である。
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[Publications] 赤堀侃司: "課題学習の実践の意義と課題" 日本ロボット学会誌. 16・4. 2-6 (1998)
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[Publications] 伊藤久祥・赤堀侃司: "オンラインヘルプにおける概念提示と手続き提示の効果の検討" 教育システム情報学会誌. 15・1. 13-20 (1998)
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[Publications] 石原雅芳・赤堀侃司: "課題付き討論支援のための議論要約システムの開発" 日本教育工学会論文誌. 22・1. 1-12 (1998)
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[Publications] Kanji Akahori: "Effectiveness and Some Problems of the Internet Utilization to Education from Overview of School Practice Researchin Japan" AACE'98,9th International Conference in Washington. Vol.2. 1153-1156 (1998)
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[Publications] Satoru Fuzitani K.Akahori: "Summary and keyword Extracting Environment for Mailing-list Review." ED-MEDIA & ED-TELECOM98. 2034 (1998)
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[Publications] 赤堀侃司(分担): "新しい教育家庭と21世紀の学校" ぎょうせい, 266 (1998)