1997 Fiscal Year Annual Research Report
対人的学習環境の構成法とコミュニケーション過程への量的・質的アプローチ研究
Project/Area Number |
09480033
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 英嗣 大阪教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50200415)
小孫 康平 国立特殊教育総合研究所, 主任研究官 (60260022)
小池 敏英 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60251568)
西端 律子 大阪大学, 人間科学部, 助手 (20249816)
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
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Keywords | 学習環境 / コミュニケーション / アプローチ / 心拍呼吸性変動 / 自閉症 |
Research Abstract |
今年度は課題のうち、「量的アプローチ」では、「心拍呼吸性変動」を取り上げ、学習環境の評価ツールとしての妥当性を検討した。「心拍呼吸性変動」とは、心の動き(例えば驚き、気づき)によって、たとえそれが無意識のものであっても心拍と呼吸数にあらわれることを利用したものである。 よって、本研究では心の動きを外化することを苦手とする自閉症者、自閉症児を対象に学習環境を構築し、コミュニケーション過程を明らかにすることを目的とする。現在、「心拍呼吸性変動」を測定するシステムを開発中である。 また、「質的アプローチ」の一つとして、エスノメソドロジーを検討している。日常の授業の中で調べ学習・総合学習が行われているが、課題が先行し、学習者の主体がおざなりになっていたり、グループ内での子どもの主体性が生かされていなかったりする場合が見受けられる。よって、本研究では学習者の主体性を意識した総合学習のカリキュラムの開発と評価を来年度行う予定である。現在、総合学習の実践状況を紀要分析から明らかにするとともに、実際の授業をビデオ録画し、教師と子ども、子どもと子どものコミュニケーション過程を分析している。 また、学習の場として学校外の活動も想定しており、GPSを利用したナビゲーションシステムを導入した新しい形の校区内活動を含んだ総合学習のカリキュラムを提案したい
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[Publications] 菅井勝雄・松山由美子: "教育工学における社会的構成主義の研究方法論の検討" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会論文集. 25-28 (1997)
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[Publications] 小孫康平: "テクノストレスとコンピュータ利用状況との関連" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会論文集. 509-510 (1997)
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[Publications] 森田英嗣・濱田通世: "授業づくりにおけるインターネット活用の可能性" 解放教育. No.344. 16-25 (1996)
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[Publications] 山内祐平: "電子学習共同体の形成要因の分析(2)" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会論文集. 313-314 (1997)