1998 Fiscal Year Annual Research Report
理科の現代的課題に対応できる資質の育成を図るSCSを利用した教員養成方法の開発
Project/Area Number |
09480043
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
橋本 健夫 長崎大学, 教育学部, 教授 (00112368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大高 泉 筑波大学, 教育学系, 教授 (70176907)
木原 寛 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (90153171)
堀 哲夫 山梨大学, 発達人間科学部, 教授 (30145106)
遠西 昭壽 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20135396)
戸北 凱惟 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (20018659)
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Keywords | SCS(スペースコラポレーションシステム) / 理科の教員の資質 / 教員養成 / 理科のミニマムエセンシャル / テレビ会議システム |
Research Abstract |
本年度の研究は、大きく次の三つに分けることができる。 1. 義務教育段階の学校における理科の内容の検討 学校教育に於いて「理科離れ」や「理科嫌い」が顕在化する中で、理科の学習内容をどのように編成すべきかについての検討を行った。従来、理科は児童・生徒の夢を実現するための教科であった。しかし、社会が豊かになるにつれて高度な技術を駆使した機器が彼等の身のまわりに氾濫する中にあっても、自然科学の基礎の習得と称して生活とはかけ離れた内容を強いているのではないかと考え、「現代の生活」に則った理科の内容を来年度に煮詰めることにした。 2. 理科を担当する教員の資質の検討 理科の教員には様々な資質が要求される。児童・生徒を的確に把握する能力及び内容に関する深い知識と高い技能はもちろんのことであるが、今日的課題としては表現力の豊かさが挙げられる。この育成方法を来年度にまとめたい。 3. SCS授業の実践とその課題の検討 全国の高度教育機関のみならず各県の教育センターにもSCSが設置され始めた。SCSを利用した授業実践が多くなるものと考えられる。この際に必要となる機器の操作や授業にあたって教員が留意すべき事項の抽出を、SCSの授業実践を通して行った。また、学生のSCSについての評価も収集し、分析した。
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[Publications] 橋本健夫 ほか: "児童・生徒の生き物と水に関する認識" 長崎大学教育学部教科教育研究報告. Vol.29. 1-14 (1998)
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[Publications] 戸北凱惟: "中学校理科の内容をどう改善していくか" 教職研究. 3月号. 70-71 (1998)
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[Publications] 木原 寛 ほか: "身近な科学・技術に関するクロスカリキュラムの可能性の探索" 兵庫教育大学関連学会連合研究大会発表論文集. 29-30 (1998)
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[Publications] 江口勇治: "社会科50年とこれからの教育改革-「法教育」の意義とそのカリキュラムについて" 社会科教育研究. No.79. 32-39 (1998)
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[Publications] 堀 哲夫 ほか: "水溶液概念の理解に関する基礎的研究" 日本理科教育学会紀要. Vol.38. 189-204 (1998)
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[Publications] 片平克弘 ほか: "教育実習生の事前指導のためのCD-ROM教材の開発" 日本科学教育学会研究会研究報告. Vol.12・No.7. 7-12 (1998)
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[Publications] 松森靖夫 ほか: "プラスティネーション標本技術を活用した生物教材開発の試み" 生物教育. Vol.38. 123-130 (1998)
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[Publications] 西川 純: "実証的教育研究の技法" 大学教育出版, 125 (1998)
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[Publications] 橋本編長崎県教育庁: "たくましさを育てる体験的学習活動 -総合的学習の実践に向けて-" 長崎県教育庁, 250 (1999)