1997 Fiscal Year Annual Research Report
日本語及び諸外国語のリズムの抽出・分析と日本語音声教育への応用に関する研究
Project/Area Number |
09480047
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
鮎澤 孝子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (70167972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土岐 哲 大阪大学, 文学部, 教授 (10138662)
北澤 茂良 静岡大学, 情報学部, 教授 (00109018)
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Keywords | リズム / TEMAX / 日本語学習者 / 韓国語 / スペイン語 / フランス語 / 中国語 / 音節 |
Research Abstract |
本研究の目標はTEMAX(Tempo Evaluation and Measurement Algorithm by KS)によるリズムの抽出,分析方法の改善と諸言語のリズムの抽出・記述・分析,およびその結果に基づいた日本語学習者のための日本語のリズム習得用プログラム開発である。TEMAXは本来北澤らが発話速度の自動測定方法として開発したものであるが,言語のリズム抽出にも応用できることが報告されている。本研究では,これを音声のリズム教育用ツールとして実用化することを目標にしている。 今年度はまず静岡大学での研究会(6月)において,研究分担者,協力者がTEMAXによる音声のリズム抽出法について学習した。2回目の東京外国語大学での研究会(12月)では,縮約型の使われる日本語発話中のリズムに関する研究中間報告,日本語学習者の母語である諸言語のうち,韓国語,スペイン語,フランス語のリズムに関する研究中間報告,および中国語諸方言を母語とする学習者の日本語リズムのTEMAXによる分析結果の報告,TEMAXグラムの読み方についての検討等を行った。 従来,強勢リズム言語,等時性リズム言語のように,リズムによって言語を2分する説があったが,これまでの中間報告では,各言語の自然発話において,少なくとも,2-3音節連続を韻律単位としたリズムと,文節またはアクセント句を韻律単位とするリズムとが存在しており,リズムが多重構造をなしていることが示唆されている。今後,さらに自然発話の分析を通し,各言語のリズム構造,リズムの単位について明らかにしていく計画である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] S.Kitazawa et al.: "Extraction and Representation Rhythmic Components of Spontaneous Speech" Proceedings of the Eurospeech '97 International Conference. vol.2. 641-644 (1997)
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[Publications] 土岐, 北澤, 鮎澤: "日本語リズムの研究とその応用" 音声研究. 第2巻第1号(印刷中). (1998)
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[Publications] 松本, 土岐: "TEMAXによる日本語リズムの分析-ニュースの朗読と話し合いの違いに着目して-" 平成9年度研究成果報告書 言語のリズムとTEMAX. (1998)
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[Publications] 北澤ほか: "中国南部および北部出身者の発話した日本語のリズムのTEMAX分析" 平成9年度研究成果報告書 言語のリズムとTEMAX. (1998)
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[Publications] 代田智恵子: "フランス語のリズム-音節構造とアクセントとの関係を中心に-" 平成9年度研究成果報告書 言語のリズムとTEMAX. (1998)
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[Publications] 李敬淑: "韓国語のリズム:音節構造とタイミングコントロール" 平成9年度研究成果報告書 言語のリズムとTEMAX. (1998)
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[Publications] 赤木浩文: "スペイン語のリズム" 平成9年度研究成果報告書 言語のリズムとTEMAX. (1998)
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[Publications] 鮎澤 孝子(編): "平成9年度研究成果報告書 言語のリズムとTEMAX" 100 (1998)