1998 Fiscal Year Annual Research Report
インタラクティブなビジュアルプログラミング環境の研究
Project/Area Number |
09480071
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田中 二郎 筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (20251043)
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Keywords | 並列論理型言語 / ビジュアルプログラミング / 視覚化 / 時間管理 / プログラム実行 |
Research Abstract |
本研究においては、単にグラフィカルなプログラムを走らせるだけでなく、プログラミング開発自身も、グラフィカルかつインタラクティブにおこなうビジュアルプログラミング環境の研究開発を目標とし、高度の並列性を持つ宣言型言語、すなわち、並列論理型言語をターゲットに、ユーザは従来のようなテキストを用いず、ユーザがワークステーションから直接に図形を入力することによってプログラミングを行なったり、それを図形的に実行・デバッグするビジュアルプログラミング環境の研究を行った。 本年度は、特にビジュアルプログラミングシステムのインタラクティブ実行機能、高度時間管理機能に重点をおいて研究を行なった。インタラクティブ実行機能とは、ゴールの評価を途中で中断し、ゴールやルールを動的に変更したり、更に評価を続行させる機能であり、高度時間管理機能とは、プログラムの評価を部分的に時間に沿って巻き戻す「部分巻き戻し」機能のことである。 ビジュアルプログラミング環境全体については、とくに単一統合環境という点から完成度の充実を図った。単一環境とは、従来のようなマルチウインドウ環境ではなく、すべてを一枚のウィンドウに押し込める方式のことであり、統合環境というのは、プログラムの編集と実行のフェーズを区別しないという意味である。
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Research Products
(18 results)
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[Publications] T.Ogawa and J.Tanaka: "“Double-Click and Drag-and-Drop in Visual Programming Environment for Cafe OBJ"" Proceedings of International Symposium on Future Software Technology 1998 (ISFST '98). 155-160 (1998)
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[Publications] T.Noguchi and J.Tanaka: "“New Automatic Layout Method based on Magnetic Spring Model for Object Diagrams of OMT"" Proceedings of International Symposium on Future Software Technology 1998 (ISFST '98). 89-94 (1998)
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[Publications] H.Mitsunobu, T.Oshiba and J.Tanaka: "“Claymore : Augmented Direct Manipulation of Three-Dimensional Objects"" Proceedings of Asia Pacific Computer Human Interaction 1998 (APCHI '98). 210-216 (1998)
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[Publications] A.Baba and J.Tanaka: "“Eviss : A Visual System Having a Spatial Parser Generator"" Proceedings of Asia Pacific Computer Human Interaction 1998 (APCHI '98). 158-164 (1998)
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[Publications] H.Endoh and J.Tanaka: "“Integrating Data/Program Structure and their Visual Expressions in the Visual Programming System"" Proceedings of Asia Pacific Computer Human Interaction 1998 (APCHI '98). 453-458 (1998)
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[Publications] S.Joung and J.Tanaka: "“Icon-based Animation from the Object and Dynamic Models based on OMT"" Proceedings of Asia Pacific Computer Human Interaction 1998 (APCHI '98). 465-471 (1998)
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[Publications] J.Tanaka, H.Mitsunobu and T.Ohiba: "“Claymore : Three-Dimensional Modeling Tool"" Proceedings of The 20th International Conference on Software Engineering 1998 (ICSE '98). Vol.2. 67-72 (1998)
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[Publications] 馬場昭宏、田中二郎: "“「恵比寿」を用いたビジュアルシステムの作成"" 情報処理学会論文誌. Vol.40 No.2. 497-506 (1999)
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[Publications] 中島哲、田中二郎: "“オブジェクト指向方法論に基づくオブジェクト図の自動レイアウト"" 情報処理学会論文誌. Vol.39 No.12. 3232-3293 (1998)
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[Publications] J.Ali、田中二郎: "“オブジェクト指向方法論(OMT)に基づく動的モデルからのJavのコード生成"" 情報処理学会論文誌. Vol.39 No.11. 3084-3096 (1998)
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[Publications] 遠藤浩通、田中二郎: "“パッドベースシステムによるビジュアルプログラミングシステムの構成"" コンピュータ・ソフトウェア(日本ソフトウェア科学会). Vol.50 No.1. 50-53 (1998)
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[Publications] 遠藤浩通、田中二郎: "“単一ビュー/モードに基づくビジュアルプログラミング環境の構築"" インタラクション'99論文集.
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[Publications] 田中二郎: "“3次元ビジュアルプログラミングシステム3DPPの構築に向けて"" 人工知能基礎論研究会(第34回). SIG-FAI-9802. 9-14 (1998)
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[Publications] 奥村穂高、田中二郎: "“重ねあわせを用いたビジュアルプログラミングの表記法"" 日本ソフトウェア科学会第15回大会論文集. 121-124 (1998)
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[Publications] 大芝崇、田中二郎: "“3次元モデリングツール“Claymore":付加情報によって強化された直接操作"" 日本ソフトウェア科学会第15回大会論文集. 161-164 (1998)
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[Publications] 宮城幸司、大芝崇、田中二郎: "“三次元ビジュアル・プログラミング・システム3D-PP"" 日本ソフトウェア科学会第15回大会論文集. 125-128 (1998)
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[Publications] 小川徹、田中二郎: "“Drag and Drop手法を用いた代数的仕様記述言語における視覚的プログラミング環境"" 日本ソフトウェア科学会第15回大会論文集. 165-168 (1998)
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[Publications] 野口隆佳、田中二郎: "“オブジェクト指向方法論に基づくオブジェクト図の自動レイアウト" 日本ソフトウェア科学会第15回大会論文集. 297-300 (1998)