1998 Fiscal Year Final Research Report Summary
Project/Area Number |
09480079
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
社会システム工学
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伏見 正則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70008639)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 東 中央大学, 理工学部, 教授 (50114533)
大山 達雄 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (30134323)
腰塚 武志 筑波大学, 社会工学系, 教授 (50011094)
|
Project Period (FY) |
1997 – 1998
|
Keywords | 交通システム / OR / 都市計画 / 高層ビル / エレベータ交通 |
Research Abstract |
1.平面交通に関して (1)通過不能領域が存在する等,任意形状の領域内において,2地点間の距離分布および通過交通量分布を導出する方法を積分幾何学を用いて定式化した. (2)高速道路網の建設による移動時間短縮効果の算出法,それに基づく高速道路の最適配置に関して基礎的な研究を行った. (3)最短時間経路問題の一般化,最短路数え上げ問題の応用に関する研究を行った. (4)市街地における同時多発出火時の避難可能性について基礎的な研究を行った. 2.大規模高層ビル内の交通に関して (1)エレベータ用スペースを考慮して,高層ビルの効率性評価を行うための定式化を行った.これに基づいて,ビル内の施設配置が効率性に及ぼす影響の評価,集中型ビルと分散型ビルの効率性の比較を行った. (2)ビル内の移動手段として,エレベータ,エスカレータ,徒歩を考えるとき,ビル内居住者の総移動時間を最小にするような居住領域と交通路の配分を求める問題を数理計画法を使って定式化し,解を求めた. 3.分かりやすい交通システムに関して 種々の予備的な調査を基にして,5本の線が乗り入れている都内でも有数の複雑な駅である地下鉄大手町駅を例として取り上げることとした.図面およびディジタルカメラによる映像を基にして,通路の障害物なども考慮して,緊急時にも対応できるような情報システムを構築することを目標として,データの表現方法等について基礎的な研究を行うとともにシステムの試作を行った.
|
-
[Publications] 李 明哲、伏見正則: "都市高層ビルの内部交通解析"J.of the Operations Research Society of Japan. 40、4. 546-564 (1997)
-
[Publications] M.Li and M.Fushimi: "The effciency analysis of skyscrapers based on the inner traffic"Int.Trans.Oper.Res.. 4、5/6. 307-313 (1997)
-
[Publications] M.Li and M.Fushimi: "The inner traffic area and the dwelling area of a frustum skyscraper"Operations Research Transactions. 1、1. 14-21 (1997)
-
[Publications] M.Li and M.Fushimi: "The efficient shape of a skscraper based on the vertical traffic"Optimization Methods and Software. 10、2. 337-355 (1998)
-
[Publications] 大津 晶、腰塚武志: "都市域の交通集中に関する数理的分析"日本都市計画学会平成9年度論文集. 133-138 (1997)
-
[Publications] 有井良二、腰塚武志: "移動時間短縮効果の算出方法に関する場合分けアルゴリズム"日本都市計画学会平成9年度論文集. 151-156 (1997)
-
[Publications] 腰塚武志: "移動時間からみた超高層建築物の分析"日本都市計画学会平成10年度論文集. 325-330 (1998)
-
[Publications] 腰塚武志(共著): "都市内流動量分布に関する基礎的研究"日本都市計画学会平成10年度論文集. 319-324 (1998)
-
[Publications] 腰塚武志(共著): "同時多発出火時における直線的避難距離の分布に関する理論的考察"日本都市計画学会平成10年度論文集. 331-336 (1998)
-
[Publications] 腰塚武志: "移動からみた都市空間の分析"第1回生活環境設計シンポジウム講演論文集. 5-10 (1998)
-
[Publications] 腰塚武志(共著): "不定形と内々距離分布"形の科学会報. 12巻3号. 26-27 (1998)
-
[Publications] 腰塚武志(共著): "一様な直線を介して4次元を2次元からみる"日本オペレーションズ、リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集. 30-31 (1998)
-
[Publications] 腰塚武志(共著): "RECTILINEAR距離を用いた高速道路の最適配置について"日本オペレーションズ、リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集. 38-39 (1998)
-
[Publications] 腰塚武志(共著): "通勤行動と施設配置〜千葉市を事例に〜"日本オペレーションズ、リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集. (発表予定). (1999)
-
[Publications] 腰塚武志(共著): "有限な凸領域における流動量分布"日本オペレーションズ、リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集. (発表予定). (1999)
-
[Publications] 大山達雄: "最短時間経路問題の周辺"オペレーションズ、リサーチ. 42、12. 773-775 (1997)
-
[Publications] 大山達雄: "数理計画モデル分析と基礎的定式化技法"オペレーションズ、リサーチ. 43、2. 71-75 (1998)
-
[Publications] 大山達雄(共著): "軌道状態推移予測モデルの構築に関する基礎的検討"平成10年鉄道技術連合シンポジウム(J-RAIL'98). 443-446 (1998)
-
[Publications] 田口 東: "超高層ビルにおける都市型交通とエレベータ通路"J.of the Operations Research Society of Japan. 40、4. 536-545 (1997)
-
[Publications] 田口 東: "建物内の通路面積からみた低層建物と高層建物の比較"日本オペレーションズ、リサーチ学会春季研究発表会アブストラクト集. 10-11 (1997)
-
[Publications] 田口 東: "大規模超高層ビルにおける内々交通"数理科学. 35、5. 78-83 (1997)
-
[Publications] 田口 東: "低層建物による分散と高層建物による集合"日本オペレーションズ、リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集. 248-249 (1997)
-
[Publications] 田口 東: "高層ビルの交通とエレベータ通路"オペレーションズ、リサーチ. 42、12. 776-778 (1997)
-
[Publications] 島川陽一、田口 東: "エレベータ稼働率の確率モデル"日本オペレーションズ、リサーチ学会春季研究発表会アブストラクト集. 206-207 (1998)
-
[Publications] 田口 東(共著): "地下鉄大手町駅の地理情報システム"日本オペレーションズ、リサーチ学会春季研究発表会アブストラクト集. 208-209 (1998)
-
[Publications] 田口 東: "総移動時間を最小にする建物の通路と居住領域の配分"日本オペレーションズ、リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集. 132-133 (1998)
-
[Publications] 田口 東、深井順司: "地下鉄構内の地理情報システム"第2回"統合型地理情報システム"シンポジウム予稿集. 41-45 (1998)
-
[Publications] 大山達雄: "パワーアップ離散数学"共立出版. 183 (1997)
-
[Publications] 大山達雄(監訳): "公共政策ORハンドブック"朝倉書店. 741 (1998)