1997 Fiscal Year Annual Research Report
ジーンノックアウト法を用いたHIおよびコアヒストンバリアントの機能解析の研究
Project/Area Number |
09480152
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
中山 建男 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60031712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武知 進士 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10222100)
高見 恭成 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (80236356)
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Keywords | ヒストン / バリアント / ジーンノックアウト法 / 2次元電気泳動 / 転写制御 / クロマチン構造 |
Research Abstract |
1)ニワトリの6種のHIバリアント固有の機能を解析するため、各遺伝子を欠失したDT40変異株を2つのtargeting vectors を順次トランスフェクトして作成した。これらのホモ変異株においては、増殖速度、グローバルなクロマチン構造の変化は認められなかった。 2)各HIバリアント欠失変異株の蛋白質を2D-PAGEで比較したところ、特定のバリアントの欠失に伴う特異的な泳動パターンの変化が認められた。 3)3種のH2Aバリアント中、クラスIIバリアントをコードするH2A-IX遺伝子を欠失した変異株を作成した。この変異株の増殖速度及びグローバルなクロマチン構造は野生株と比べて変化しなかった。しかし、その2D-PAGEパターンには変化が認められた。 4)4種のH2Bバリアント中、クラスIIIバリアントをコードするH2B-V欠失変異株においても、増殖速度、グローバルなクロマチン構造の変化は認められなかったが、2D-PAGEパターンは変化していた。 これらの結果は、HIおよびコアヒストンバリアントは、それぞれ独自の転写制御機能を持つことを示している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Takami, Y. and Nakayama, T.: "A single copy of 1inker Hl genes is enough for proliferation of the DT40 chicken B cell line, and linker Hl variants participate in regulation of gene expression" Genes to Cells. 2.11. 711-723 (1997)
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[Publications] Takami, Y. and Nakayama, T.: "One allele of the major histone gene cluster is enough for cell proliferation of the DT40 chicken B cell line" Biochim. Biophys. Acta. 1354. 105-115 (1997)
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[Publications] Takami, Y., Takada, S. and Nakayama, T.: "An approximately half set of histone genes is enough for cell proliferation and a lack of several histone variants causes protein pattern changes in the DT40 chicken B cell line" J. Mol. Biol.265. 394-408 (1997)